７９話 すべての疑問は… ページ38
「恭弥にも指摘されたけど
私は生まれつき
傷や病気の治りが人一倍早いんだ。
……といっても、
毒物を飲んで解毒剤が不要だなんて
さすがに自分でも思わなかったよ…」
「(並外れた回復力……まさか…！)
イタリアでウェブ関係の仕事をしてる
父親がいると言ってたな？」
「うん？」
リボーン君、いきなりどうしたんだろう？
「名前は？」
「政宗(まさむね)だけど？」
父さんは娘の私から見ても、
外見はイケメンの部類に入るし名前もシブい。
中身は子供っぽくて残念な人だけど…。
「そうか…(Aは政宗の娘だったのか…
それならコイツがボンゴレに入ったのは
定めなのか…)」
「リボーン君？」
「気にするな…(これで闇姫に抱いていた
疑問はすべて解けた)」
「そお…？」
途中からリボーン君の態度が
不自然に思えたけど、彼の神妙な顔つきが
私の質問する意欲を削いだ。
すると──…
「ねーAー！
オレっちは何をすればいーの？」
ランボ君が体を私の方へくるっと向けて
イーピンちゃんと一緒に首をかしげた。
この子たちは動作の一つ一つが可愛いなぁ…！
「そーだねー……さっきの仮面を
つけてるときは私をAじゃなくて
闇姫って呼んでくれるかな？」
「分かったぞー！」
イーピンちゃんはコクリとうなづいた。
「ありがとね」
そのあと──……
キッチンで豪快にこけたらしく
水を持ってくるのに
手間取った沢田が戻ってきて、
ハルちゃんも解毒剤によって回復した。
そして、波乱万丈な一日だったけど
私たちはなんとか無事に
沢田家をあとにしたんだ。
＊ ＊ ＊
その１ヶ月後──……
「ハルちゃん！
今日はいっぱいケーキ食べられたねー」
「はい！もー幸せです♪」
約束通り、私たちはケーキ屋めぐりを終えて
帰宅するところだ。
毎回一人でケーキを買っているときの
感謝デーより
ハルちゃんと一緒の方が断然楽しかった。
「それに１人よりも２人の方が楽しいも…」
「ひったくりよー！！」
前方で女の人が叫んで、私の声を遮った。
「「はひ…？／ん？」」
驚きのあまり２人してその方向を見ると、
地面に座り込んでる(おそらく転んだ)女の人と
女物のバッグを持って走り去る
男の後ろ姿が見えた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
