７２話 その結果に恭弥は… ページ31
「はぁ…はぁ…っ！
ひ、引き分け…っ？」
傷だらけの私は満身創痍の状態で
上手く言葉を紡ぎだせなかった。
「はぁ……っまだ…僕は戦えるよ…」
同じくボロボロ(に私がした)の恭弥は
片膝をつきながらも
未だにトンファーを構えている。
ちょ…っ！
まだやる気なのか！？
「強がるなヒバリ。お前らはもう
立ってることすらしんどいだろ？
今日のところは痛み分けにしとけ」
うん、リボーン君のおっしゃる通りです。
こんなに誰かにケガをさせられたのは
初めてかもしれない…。
「ああ…そうするよ。私は誰かさんと違って
戦闘狂ってわけじゃないからね」
沢田 (あのヒバリさんに
嫌味を言ったーΣ(=□=;)！！)
「………仕方ないね」
私が恭弥をからかいながら鉄扇をチェーンで
ベルトにつなげて仕舞うと
彼もしぶしぶトンファーを下した。
「じゃあ、これで解散だ」
リボーン君がそう言うと
沢田たちはおのおの家路へと歩き出した。
私たちのケンカに一日中付き合わせてしまって
なんだか申し訳ないな…。
まあ…でも、試験に合格できてよかった。
「バイバイ、闇姫！
ちゃんと帰ったら治療しなきゃダメだよ！？」
「ああ、またな」
たくっ…沢田は心配性なんだから…。
獄寺と山本とも別れの挨拶を交わして、
私はグランドに立ち尽くしたまま
彼らの背中を見送った。
２人も私の体のことを気づかってくれたことが
やっぱり嬉しかったけど、
こんな私なのに女の子扱いされてるようで
どこか照れくさかった。
「さて…じゃあな、雲雀」
名前呼びに慣れたのに、
いまさら苗字呼びにするのは
なんだか違和感あるけど、仕方がない…。
──ガシッ
「待ちなよ」
立ち去ろうとした私の腕を恭弥に掴まれた。
おいおい……
もうさすがに帰らせてほしいんだけど…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
７３話 重なって見えたのは…→←７１話 私vs恭弥の結果は…
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
