７１話 私vs恭弥の結果は… ページ30
「ふぅ……同じ志を
持つ者として尊敬してるのに
こんなに嫌われてたなんて、少しショックだ」
ため息をついて、私は鉄扇を構えながら
頭を戦闘モードに切り替えた。
「！！君…まさか…」
「ほら、脇がガラ空きだぞ」
──シュン…ッ
今度は私から恭弥に攻撃を入れようと、
素早く彼の懐に入って
姿勢を低くしてその脇腹に回し蹴りをした。
「く…っ！甘いね…」
それはすんでのところで
トンファーに防がれた。
並盛最強の男の実力は伊達じゃないな…。
「山本…今からお前の知りたがっている
鉄扇の機能を大公開するから、よく見ておけ」
一度彼らに微笑みかけると
私はまた恭弥と武器を交えた。
まるで獣のように荒々しく…
そして舞を踊るように優雅に。
恭弥もトンファーについている
仕込み鎌やトゲなどを使って
本当に私を殺しにかかってきた。
「…っ！」
私はそれらを頬にかすめて、少し出血した。
だったら私も……
──ガチャッ
鉄扇のかなめの飾りをいじり、
その先端から10cmくらいの鋭い刃を出した。
できるだけ峰打ちにするつもりだし、
向こうも刃物を使っているから
おあいこだよな？
──ヒュ…ッ
さっきのお返しに
恭弥の足に軽く傷を負わせた。
「(ムスッ)っ…殺す！」
そして──……
────私たちの戦いはまだまだ続く。
「す…すげー…」
「目で追うのもやっとなのな…」
「うん…闇姫、ヒバリさんと互角に戦ってる！
(というか…これってもう
ケンカとかの領域じゃないよね！？)」
沢田たちの声は、
闘志の燃えたぎる私の耳には
まるで入ってこなかった。
＊ ＊ ＊
それから
何時間が経過しただろうか──……
互いに決定打を与えることはできず、
服はボロボロで体中のいたるところから
血を流している２人の最強がそこにいた。
それでもなお、
ひるむことなく相手に挑むのは
私たちが並盛の秩序である誇りがあるからだ。
そこに──…
「そこまでだ。２人とも引き分けだ。
闇姫は入ファミリー試験、
文句なしの合格だぞ」
ピタッ…
リボーン君の言葉に
私たちは一時的に戦闘を中断した。
気付いたらすでに夕陽がどっぷりと暮れて
辺りは夕焼けで血のように
真っ赤に染まっていた。
あれ…昼食もとらずに
私たちは一日中戦っていたのか！？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
