作者の遊び シンデレラ４ ページ22
「アンタって子は……
ほんと男に興味ないのね。
いい？まず、この国には
５人の王子様がいるの」
「うん、それくらいは知ってるよ。
でも今日は一人足りないんだね？」
「それは第二王子よ。
人嫌いで有名な人だからしょうがないわ…
全員の説明をすると──…
第一王子のランボ様は
あの牛柄のタキシードのお方！
大人の哀愁漂って素敵でしょ！？」
花は少し興奮気味に力説するけれど
その勢いに圧倒されてAは苦笑いします。
「それで、第三王子の武様は
背が高くて爽やかなあの人。
運動神経がよくてなかなかモテるのよ」
「ふーん…優しそうだね」
人懐っこそうな笑顔を見て
Aは言いました。
「あそこでタバコを吸ってるのが
第四王子の隼人様よ。
クールで怖いところが人気らしいわね」
「不良にしか見えないけど…」
「で、最後が第五王子の綱吉様ね。
他の方々に比べたら普通の人だわ」
「ハムスターみたいっ！！」
会場を落ち着きなく
キョロキョロしてる彼を見て
Aは母性本能がくすぐられたようです。
「他に聞きたいことはある？」
「ううん、ありがとう。
私に気を使わないで王子様達のトコに
挨拶に行っといでよ」
「そう？じゃあ行ってくるわ！」
そういって彼女は足早に去って行きました。
恋する乙女のパワーは計り知れないと
姉の背中を見つめてAは感心します。
「……私は私なりに楽しもう！」
一人になったAは
再びその豪華な料理に目を向けました。
すると──…
「あれは綱吉様？」
会場の隅に一人で壁に寄りかかってる
綱吉を見つけました。
他の王子と違って、女の子に囲まれておらず
心なしか寂しそうに見えました。
「はあ……こんなパーティー出たくなかった…」
「どうしてですか？
美味しいケーキもありますのに…」
「わっ！！？き、君はだれ？？
(可愛い子だなぁ…！)」
てっきり誰にも聞こえてないと思ったから
言葉が返ってきて綱吉はもうびっくりです。
「あ、驚かせてごめんなさい。
私はAといいます。綱吉様は
なんでパーティーが楽しくないんです？」
Aが話を聞くと──…
なんでも綱吉はいつも兄たちのおまけのようで
何をしてもつまらないそうです。
しかも自分はダメダメだから
比べられるのがツラいとか…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
