６３話 竹寿司にいたのは… ページ15
ガラっ…
「ただいま。…どうしたオヤジ？」
Aを連れて内心ドキドキしながら
家までたどり着くと、
店の中がやけにがやがやと騒がしく感じた。
何かもめごとでもあったのか？
「食い逃げだよ」
そう言ったオヤジの前には──…
「ツナじゃねーか」
「山本ォ！」
驚いたことに涙目の親友の姿がいた。
何やってんだ…？
「ん？タケシ…知り合いか？」
「こ…ここって
山本んちの寿司屋だったの！！？」
「え、沢田君？」
ツナの声に反応して、Aは
オレの後ろからひょこっと顔を覗かせた。
「Aちゃんまで！！」
ツナはAの顔を見て
ますます目を見開いた。
「おう、タケシ。その可愛い嬢ちゃんは
お前の彼女かー？(ニヤッ)」
「な…っ！ち、ちげーよ！
クラスメートのAだ！」
オレはすぐに否定したけど、オヤジはまだ
物珍しそうにニタニタ笑って
オレとAを交互に見てやがる…。
た、たしかに…そりゃあ
今まで家に女子を呼んだことなんて
一度もなかったけどよ。
沢田 (今山本、Aって呼んだ？！
今までは苗字呼びだったよねっ！！？)
「初めまして、如月Aです。
武君には学校でいつもお世話になってます」
た…武君！？
あ、ああ〜…オヤジの前だからか…。
「行儀のいい子だねぇ…
よかったらタケシの嫁にならねーかい？」
「はいっ！？」
「お…オヤジっ！！」
な…！
オヤジの奴、
昔から変に勘の鋭いトコがあっから
もうオレの気持ちに気づいたのか！？
このことで変な雰囲気になって
気まずくなりたくねーから
頼むから余計な気を回さないでくれよ…！
まあ──…
そーなったらいいなって、当然思うけどな。
まったくよぉ…オレって
いつからこんなに
Aをことを好きになったんだろ？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
