５０話 今日から応接室は… ページ2
「寝不足ですか？」
「うん、まあね…」
あくびしてるとき
無防備でなんか可愛い……かも。
てゆーか雲雀って
一見ただ自由奔放に思えるけど、
地味な書類整理とかの風紀委員長の仕事も
ちゃんとこなしてるんだよな…。
普段から偉そうな分
責任感も人一倍強いみたい。
彼に何かしてあげられないかな──…
「眠気が覚めるミントガムならありますよ？」
私はポケットからガムを取り出して言った。
いつも並盛のためにご苦労様です。
すると雲雀は、
「それ、校則違反」
「はっ！そういえば…Σ(=□=;)」
風紀委員長の前で不要物見せちゃったよ、私！
「(クスッ)いいよ…
見逃してあげるから一つ頂戴」
「あ、ありがとうございますっ！
はい、どうぞ」
最初からそのつもりで出したし。
「ありがとう」
あ、雲雀が人に感謝をした！
これはレアな発言だな…。
……こーやって、２人きりで
話すようになってから普段は見れない
意外な一面を見れて楽しい。
この時間…やっぱり好きだな。
＊ ＊ ＊
そして、時間は流れてお昼休みになった。
「あれは……沢田たち…？」
窓から偶然、別の棟の下の階にいる
沢田、獄寺、山本を見かけた。
３人で廊下を歩いてるけど、
あっちの方に何か用事でもあるのか？
「なっ！？」
彼らは何を思ったのか、
躊躇することなく応接室に入って行った。
ヤバい！
そこは風紀委員会の活動場所という名の
“雲雀の私室”だぞっ！！
「…っ！私が行くまで、何も起きないでくれ！」
私は慌てて応接室へと早歩きで向かった。
やっぱり廊下は走れません！
＊ ＊ ＊
──ガチャッ！！
「はぁ…っはぁ…！
ひ…雲雀先輩、待ってください！！」
私が勢いよく扉を開けるとそこにいた面々は
一瞬驚いたようにこちらを見た。
「A！」
「如月A…」
私が駆け付けた時には、
獄寺と山本はすでにやられていて
死ぬ気モードの沢田が雲雀と対峙し、
窓際ではリボーン君が
シブい十手で雲雀の一撃を受け止めていた。
愛くるしい子供にまで手を上げるとは
どーゆー了見だ！！
でも──…
みんなまだ傷は浅いみたいでよかった…。
リボーン君にいたっては無傷だし。
ちなみに、死ぬ気モードの沢田は
普段より男らしい口調になるので
私のことを呼び捨てにする。
彼にならそう呼ばれても
別に悪い気はしないから構わないが。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
