４９話 私と風紀委員長は… ページ1
Aside
「はいっプリントにあるように
これが２学期の委員会の部屋割りです」
私、如月Aが司会を務め
久しぶりの委員長会が始まった。
当然、私以外の委員会の代表は
全員年上なワケだから
礼儀正しく、ちゃんと進行しないと！
ひそかに気合いを入れた、そのとき──…
「えーっ何コレ！？
応接室使う委員会ある。ずるい！どこよ！」
１人の女の先輩が
部屋割りに不平の声をもらした。
あ、それは風紀委員会のですよ…！
隣の席の人が耳打ちしてあげて
その先輩は一気に血の気が引いた。
その名前を聞いたらそうなりますよねー…。
「何か問題でもある？」
雲雀がゆっくりとした口調で言った。
たった一言なのに威圧感があるよな…。
「いえ！ありません！
すっすいませんヒバリさん！！」
「じゃ、続けてよ」
雲雀が目くばせしたので
私はコクリとうなづいた。
「はい、では…」
「でもおかしくね？
応接室を委員会で使うって」
私の言葉を遮るなーーー！！
しかも、なに雲雀に楯突いてんだよ。
「のっちもそー思う？」
「インボー感じちゃうよな」
あ、群れた。
たしかに言ってることは正しいんだけど、
この緑化委員会…終わったな…。
「君たちは仲良し委員会？
代表は各委員会一人のはずだけど…」
いえ、彼らは緑化委員会です。
うわぁ……機嫌悪そー…
まあ、それはさておいて──……
なんとかその場は丸く収まって
委員長会は無事に終わった(ように見えた)。
＊ ＊ ＊
そして今、
いつものように私は会議室に残って
雲雀と他愛ない話をしている。
「相変わらず雲雀先輩は厳しいですね」
窓の外を見つめて
あきれたようにため息をもらした。
その視線の先には、
雲雀の命令で風紀委員会にボコボコにされた
先ほどの緑化委員会が地に伏していた。
ほんとに容赦ねー…！！
「文句あるの？」
「いいえ。雲雀先輩が厳しく
風紀を正してくださるおかげで
並盛の秩序は保たれているんですから
もちろん感謝してますよ」
まあ、私(闇姫)はあそこまで
理不尽なことはやろうと思わないけど…。
反抗の余地を与えない
抑止力ってのも大事だよね。
「そう……ふぁ〜ぁ…」
私の回答に満足したように口に弧を描いて
雲雀は眠そうにあくびした。
少し涙目になっていつもの彼より幼く見える。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
続く
ラッキー守護者
雲雀恭弥「群れたら咬み殺すよ…（その草食動物たちを）」
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チロルチョコ(｀･ω･´)(プロフ) - おもしろいです！！ラッキー守護者が六道骸だったので、うれしいです♪更新頑張ってください！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: c20b7c1abb (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 里桜さん» ありがとうございます！気に入っていただけて何よりです(^-^)/ (2013年5月26日 10時) (レス) id: 10f640527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜紀野ユキ
| 作成日時：2013年1月8日 1時
