六十八話 拗れてしまった ページ21
「そんなことないです…!
もっと上手くやってれば
錆兎さんがこんな…」
もう少しで死んでたかもしれない…。
やっぱり…強行手段に出て
最終選別に行かせないようするべきだった。
「いや…きみの助言を聞いて
刀が折れる想定をしていなければ
俺は確実に死んでいただろう」
錆兎さんと選別を受けた人に
詳しく話を聞いたんだけど──…
やっぱり彼は選別会場の鬼を一人で
殆ど狩り尽くして…助けを求める声を聞いて
手鬼に立ち向かってしまったそうだ。
鬼の頸を斬ろうとして刀が折れたけれど、
折れた刀でなんとか攻撃をいなして
深手を負ったものの即死を免れた。
その後、彼に助けられた同期たちで
手鬼の隙をついて錆兎さんを連れ出し
なんとか七日間守り抜いたらしい。
そのエピソードを映像化して
円盤に焼いてくれ…!!
「俺では勝てないと言われてはいたが
それでも男として立ち向かう他無かった。
醜態を晒し反省はするが、後悔はない」
「はい……同期の皆さんを守り
そして、錆兎さんも守られたんですもの…
私も男の決意に異論はないです!」
生きててくれたんだから
もうネガティブ思考はやめにしよう!
真菰さんも錆兎さんも選別を突破して
水の一門がこれから鬼殺隊で頑張る…
────最高のシナリオじゃないか!
もしかしたら、義勇さんではなく
お二人のどちらかが水柱になるかもしれないし
これからの未来が楽しみすぎるっ!
あ、そういえば──…
「そうだ……義勇さんとは
お会いになられましたか?」
この療養所で彼の姿も目にした。
厄除の面をお返しして
錆兎さんのいる部屋を教えたけど
意識のある時に顔合わせられたかな?
「義勇とは……会ってない」
「え?」
「……代わりに枕元に手紙があった」
渡された手紙に目を通して
私は口元を覆って唖然とした。
内容を噛み砕くと……
“俺を守ってくれた錆兎が死にかけたのに
皆と違って自分は何も出来なかった。
俺は生き残ったのではなく生かされただけ。
これ以上重荷にならないように
俺は錆兎のそばにいられない。
怪我の早い治りを願ってる”…というものだ。
このままだと義勇さんは
原作通りに心に傷を抱えてしまう。
錆兎さんは生きてるのに……どうして?
突然決別を告げられて
錆兎さんは悲しそうだし…
義勇さんだって
ほんとはずっと親友でいたいのに…
…────それこそ私のせいだ。
**********
続く
ラッキー人物
煉獄杏寿郎 一目見ればそれだけで運気もテンションも体温も動悸も血圧も爆上がり!!死なない程度に盛り上がろう!
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亜紀野ユキ(プロフ) - 広海さん» どうもです!! (2022年2月23日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです!続きが気になります。頑張ってください! (2022年2月21日 14時) (レス) @page44 id: 07ce481f94 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - 茜さん» どうも!!!頑張ります(´ω`*) (2022年2月14日 20時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 楽しみに読んでいます!実に最高ですね(笑)体調崩さないよう応援してます✨ (2022年2月14日 19時) (レス) id: 1b144ebba8 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀野ユキ(プロフ) - みこちさん» 嬉しいデス!!忍たま良いですね(*´∇`*)私は水練の舳丸さん推しです (2022年2月12日 9時) (レス) id: 737b70383c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜紀野ユキ | 作成日時:2021年11月26日 21時