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【杏菜】
『大丈夫だよ、先に行って待ってて？』
心配しすぎ、と笑いながら言うから、
何かあったら、と思っていたけれど、大丈夫なのかな、って思って。
言われたとおりに玄関で待っていた。
Aは、幼いころからずっと一緒に育ってきた。
お兄ちゃんは、Aの執事で、お姫様みたいに可愛がってて、
嫉妬したことがないと言えばうそになるけれど、
あんな、生粋のお嬢様を通り越して、お姫様な様子を見ていれば、
そんなの全く思わなくなっていた。
それ以上に、Aとは、姉妹みたいだからね(笑)
『杏菜、』
笑った顔は、世界一可愛いんじゃないかとすら思う、
巷でやってる、高校生ミスコンに出たら、余裕でグランプリ取れるでしょ、ってくらい。
多少の身内贔屓は入っていると思うけど、本当にそう、
どんな表情でも様になる、泣いても笑っても、真顔でも。
さみしそうな表情ですら、ぞくっとさせられるのだから、
なんだかもう、国宝にしたい。
ふふ、って笑ってたら、
「あれ、一人？」
櫻井先生が歩いてきた。
「先生ほんとにAのこと好きですよね」
「あは、バレた？」
本気ではないんだ、きっと。
Aは興味がなさそうだから言ってないけど、
先生は、誰にでもあんな感じ。
さすがに、お姫様抱っこされた人はいないけど、
補習をマンツーマンでしてくれるらしいし、
いろんな子の相談に乗ってるって聞いた。
「うそうそ、大野のことも好きだよ」
「興ざめ」
「はぁ？」
こんな風に、にっこり笑って女の子を落とす。
嘘くさいのって嫌い、冗談じゃない。
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あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 先生照れちゃいますよ(笑)いつも見ていただいて嬉しい限りです。 (2018年9月12日 17時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 櫻井先生大好きです (2018年9月12日 10時) (レス) id: 8447f08366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年9月5日 19時
