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「じゃ、ふれあいの続きしましょう」


尻尾は緩めたものの、未だに身動きが取れないAに対して、アマイモンがそう言った。


「ふれあいって、アマイモンが一方的に触ってるだけじゃんか!こんなのふれあいじゃない!」

「ボクの尻尾に触ってるじゃないですか」

「違うでしょ!!巻き付いてるだけ!」


バカな事をいうアマイモンにムカついて、体に巻き付いている尻尾に触れた。
すると、焦るように尻尾が私から離れようと動いた。


「?」

「…尻尾、どかしてあげるのでジッとしててください」

「…」


その行動を不思議に思ったが、アマイモンはどうやら、尻尾に触れられるのが嫌みたいだった。

今思うと、悪魔の尻尾は急所でもあり、敏感な部分でもある。
どうして今まで気付かなかったのだろう。
仕返しできる大チャンスではないか。


「っ、なにを…?やめてください」

「あれ、もしかしてアマイモン、こういうの苦手なの〜?」

「!」


尻尾を逃がさないように掴んで、ツゥっと指先を流せば、アマイモンは苦そうな顔をした。
やっぱり私から尻尾を離れさせようとしたのは、そういう事か。


「…!」

「ふふふ!謝るならやめてあげるけど!」

「誰がそんな事しますか…!」

「あっそー」


尻尾をキュッとつねってやれば、うっとアマイモンはうなった。


「これよりももっと酷い事しちゃうよ?」

「いい加減にっ!!」

「んー?聞こえないな?」

「…っん、」

「え」


アマイモンから少し漏れた甘い声に、思わず動きを止めた。

アマイモンに目をやれば、Aから気まずそうに顔をそらしている。
どうやら空耳ではなかったようだ。


「…いま感じて」
「ません」


その瞬間、アマイモンの尻尾が勢いよく、Aの手を叩いた。
バァアン!!と凄まじい音が鳴り響き、Aの手に激痛が走る。


「いったぁああああ!!」

「調子にのるからです」


痛みにもがくAの腕に、再び巻き付けば、アマイモンの尻尾はズルルっとそのままAの服の中に入っていった。

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設定タグ:青の祓魔師 , メフィスト・フェレス , アマイモン   
作品ジャンル:アニメ
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千里 - 一個目誤送信ですすいません(´;ω;`) (2023年2月13日 0時) (レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
千里 - もうずっっっっと前からアマイモンが大好きな人間です。初めてこの作品を読ませていただいた4年ほど前、見事に性癖に刺さってしまい、以降たまに読みかえしては尊さでのたうち回ってます。ほんとうに素敵な作品をこの世に生み出してくれてありがとうございます… (2023年2月13日 0時) (レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
千里 - もうずっっっっと前からアマイモンが大好きな人間です。初めてこの作品を読ませていただいたときに見事に性癖に刺さってしまいずっとたまに読みかえしては尊さでのたうち回ってます。ほんとうに素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます… (2023年2月12日 23時) (レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
あっきー(プロフ) - Aの化身さん» 良いですよね!本当に悪魔兄弟大好きです!メフィストのお話も、今後増やしていくつもりですので、お待ちくださいませ! (2019年11月6日 13時) (レス) id: ccccfeeb81 (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 悪魔兄弟良いですよね〜個人的にはもっとメフィストのお話も読みたいです。更新頑張ってください。 (2019年10月21日 0時) (レス) id: fe6a81f182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あっきー | 作成日時:2019年7月15日 17時

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