キライ/アマイモン(嫉妬) ページ1
好きと伝えても、一切動じないサマエル兄様が大好きだった。
「好きです」
「そうか」
もう何千回と、その言葉をメフィストに伝えている。
よくもまぁ、自分でも飽きないなと思った。
「好きです兄様」
「あぁ」
相変わらずそっけない返事だが、それで良かった。
私も好きだ という兄からの返答は、期待していなかったし、求めてもいなかったからだ。
.....
「A」
「はい?なんでしょう?」
「アマイモンが、物質界に来ることになった」
「え、あのトンガリ頭がですか?」
アマイモンが物質界に来るという話を聞き、Aは思わず嫌な顔をした。
アマイモンとは、地の王であり、私の兄だ。
トンガリ頭が特徴で、昔、興味本意でそのトンガリを触った事があったが、その瞬間アマイモンに投げ飛ばされたのであった。
まぁ、それは勝手に触ってしまった私が悪い。
しかしそれからまた何かとあり、アマイモンと私の仲は険悪だった。
「私、あいつ苦手です」
「知っている」
(知っているのに呼ぶんだ…)
少し不満に思ったが、苦手だからという理由だけではない。
アマイモンは気にくわない事があると、すぐに手を出す暴れん坊だったからだ。
あんな凶暴な悪魔を物質界に招き入れるなど、兄様は一体、何を考えているのだろうか。
「あの、兄様」
「言いたい事はわかる。何も言うな」
「あ、はい」
最初から、私が兄様の決めた事に口を出す権利はなかった。
それは分かっているが、アマイモンが物質界に来るのはどうしても嫌だったのだ。
(いっそ私が虚無界に帰って…いや、あんな寒くて薄暗い所へ自分から行くのはごめんだ)
あの憎たらしい顔を思い浮かべながら、なんらかの事情で、奴が来ない事を祈った。
.....
「アマイモンです。また会いましたね。
キミと仲良くする気はないので、そこの所、よろしくお願いします」
「こっちも仲良くする気はないよ、トンガリ頭」
「二人とも、喧嘩はやめろ」
案の定、アマイモンは敵意を剥き出しにしてきた。
やはり、私はコイツと仲良くなんて出来ない。
これからの日々を考えると、虫酸が走った。
「はぁ…なんでこんな奴が…」
「今、こんな奴って言いました?」
「別に?」
険悪な雰囲気を漂わせながら、互いに近付いていく二人に、メフィストは溜め息を付くしかなかった。
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千里 - 一個目誤送信ですすいません(´；ω；`) (2023年2月13日 0時) (
レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
千里 - もうずっっっっと前からアマイモンが大好きな人間です。初めてこの作品を読ませていただいた４年ほど前、見事に性癖に刺さってしまい、以降たまに読みかえしては尊さでのたうち回ってます。ほんとうに素敵な作品をこの世に生み出してくれてありがとうございます… (2023年2月13日 0時) (レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
千里 - もうずっっっっと前からアマイモンが大好きな人間です。初めてこの作品を読ませていただいたときに見事に性癖に刺さってしまいずっとたまに読みかえしては尊さでのたうち回ってます。ほんとうに素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます… (2023年2月12日 23時) (レス) id: fb450dd546 (このIDを非表示/違反報告)
あっきー(プロフ) - Aの化身さん» 良いですよね!本当に悪魔兄弟大好きです!メフィストのお話も、今後増やしていくつもりですので、お待ちくださいませ! (2019年11月6日 13時) (レス) id: ccccfeeb81 (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 悪魔兄弟良いですよね〜個人的にはもっとメフィストのお話も読みたいです。更新頑張ってください。 (2019年10月21日 0時) (レス) id: fe6a81f182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっきー | 作成日時：2019年7月15日 17時
