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藍「きっと、恋をしている。」
「!!」
藍の突然の一言に、胸がズキッと痛んだ。
あぁ、藍もきっとこんな風に、
誰かに胸を痛めているんだ。
藍「・・・キミに、こんな話するものじゃないって思ってるけど、でも・・・」
一瞬、私と目を合わせてすぐ逸らした。
藍「ボクはアイドルだから、誰かに恋をするなんてことは許されない・・・。」
そんなことは、私だってわかっている。
藍「キミは・・・こんな風に、胸を痛めたことがある?」
あるよ、今まさにそうだよ。
そんなこと、口に出せるわけなくて。
「どうだろ・・・わかんないや。」
藍「恋をしたことがないの?」
「覚えてない・・・」
藍「そう・・・」
思わず、顔を逸らした。
今まで見たことない藍の表情。
藍「そっか・・・、ということは・・・・」
一人で何か言いながら、手を顎に当て
何か考える素振りをした。
それから、ふわっとやわらかく微笑んだ。
きっと無意識なんだろう。
好きな人のこと考えているんだろう。
そんな藍と二人きりでいるなんて、耐えられなくて、
「・・・私、薫のとこ行かなきゃだから。」
なんて、嘘をついて
ラボから逃げ出した。
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黒猫かたつむり(プロフ) - 完結おめでとうございます!薫オチ楽しみにしているので、頑張ってください! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 1f108ce0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲姫 | 作成日時:2018年4月11日 20時