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ラボに着き、藍のメンテナンス室へ向かう。
「藍〜、いる〜?」
藍「音?」
おおっと、着替え途中だった。
「あ、ごめん。」
藍「なに、恥ずかしいの?」
「うん、見慣れてないから。」
藍「珍しく素直・・・・」
「慣れないものは慣れないの。」
藍「はいはい。」
「メンテナンス終わり?」
藍「うん。着替えたから、早くこっち来て。」
そう言われ、メンテナンス室に入る。
「藍、やっぱり髪長いね。」
藍「まぁ、男にしてはね。」
「愛にぃもそんな感じだけどね(笑)」
藍「だからボクもこんなに髪が長いんだよ。」
「・・・触っていい?」
藍「いいよ。」
目の前で、私の背丈に合わせてかがんでくれて。
藍「以外と背低いよね。」
「かわいいでしょ?」
藍「キスしづらいけどね。」
「そういうこというの、恥ずかしいからやめて。」
藍「じゃあ、抱きしめやすい。」
「・・・ギリギリセーフ。」
藍「そう。・・・ボクの髪、触ってて楽しい?」
「うん、ふわふわしてる。柔らかい。」
藍「髪触れるのは、彼女の特権だよ。」
「そうだね、嬉しい。」
藍との幸せな日々。
この場所で出会って、この場所で思い出を作って、
これからもこの場所で、同じ時間を過ごす。
「私、将来は博士と同じ側の人間になる。藍と同じロボットの研究をしようと思うんだ。」
藍「それなら、これからも音と一緒にいられるね。」
「うん!」
私の大好きな愛にぃと、全然違う藍のことが大嫌いだった。
愛にぃと違うけど、同じ温もりを持った藍のことが大好きになった。
藍「音。」
「なに?」
藍「ボク、キミに出会えてよかったと思ってる。ありがとう。」
「藍・・・・」
藍「音は?」
「私も、嬉しい。ありがとう。」
ずっと、この先も一緒に、
藍と一緒に、
一生の記憶を、つくっていこう。
〜end〜
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黒猫かたつむり(プロフ) - 完結おめでとうございます!薫オチ楽しみにしているので、頑張ってください! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 1f108ce0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲姫 | 作成日時:2018年4月11日 20時