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数週間後。
梅雨ど真ん中で、外は小雨が降っていた。
薫「音〜!!!」
「なに?」
薫「見てこれ!!」
薫に見せられたのは、テストの答案用紙。
赤で100点の字が。
「え、凄い!おめでとう!」
薫「あはは(笑)全部音のおかげだよ〜!!」
「・・・で、合計点は?」
薫「420点以上はとれたよ!音は・・・・」
薫は、私の手に握られた答案用紙をするりと取り上げた。
薫「・・・・さすがだね。」
「当たり前。」
全教科満点。
薫「・・・あ、ねぇねぇ!この後、どっか行こうよ!!」
「どっかって?」
薫「テスト終わりの打ち上げ的な?スイーツとか!!」
「あ〜、うん。いいね、行こ。」
薫「よし、決まり!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雑誌やテレビで特集が組まれているらしいパンケーキを食べに、
バスに乗って街の中心部へ来た。
『シャイニングスペシャルライブまで、あと1週間!!』
大きなビルの液晶に表示された文字と流れる映像。
薫「もう来週か〜、あ!今翔ちゃん映った!!」
笑顔で液晶を指さす薫。
薫と翔は分かる人には分かるレベルで顔が似てるから、
通りすぎる女の人達の中の数人は、振り返ったり
声をかけて来たりする人がいる。
「・・・薫も大変だね。」
薫「え、なにが?」
「なんでも。」
モブ1「あ、藍ちゃんだ!!」
モブ2「もうすっかり元気になったんだ!!」
モブ1「休業ってなったとき、めちゃショックだった〜」
モブ2「はやく帰ってきてくれて良かったよね!!」
「藍も・・・」
薫「?」
「藍も、ファンの人、たくさんいるよね・・・・」
薫「音・・・・」
「・・・・あれ、私いまなんか言った?」
薫「・・・馬鹿、おいてく。」
「え?え、ちょっと〜!!」
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黒猫かたつむり(プロフ) - 完結おめでとうございます!薫オチ楽しみにしているので、頑張ってください! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 1f108ce0c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲姫 | 作成日時:2018年4月11日 20時