【うたプリ】藍と愛音は違うんです。ｓｅｃｏｎｄ (ページ14)

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藍side
　

　
　

　
　
　

　
ショウは何事にも真正面からぶつかる。

　

　
　
　

　

負けず嫌いで、頑固で、ものすごい努力家。
　

　

　
　
　

　
　

　
　
　
　

　
そんなショウの、普段絶対にしない表情に
　

　
少し驚いている自分がいる。
　
　

　

　
　

　

　

　

　
　

怒り、悲しみ、憎しみ。
　

　
人間の汚い、黒い部分で溢れていて、
　

　
どこかあたたかい表情。

　
　
　

　

　

　
　
　

　

　
　

きっと、音を大切に思ってるからだ。

　
　

　

　
　

　
　
　

　
　

　

翔「そりゃ、アイドルってところは引っ掛かる・・・。けどよ！！そんな簡単に諦めらんねぇだろ！！そんなの・・・本物の恋なんて呼べねぇだろ！！！」

藍「！！・・・・でも、ボク達はアイドルだ！それは、紛れもない事実だ！」

翔「・・・じゃあお前は、音が他のヤツのものになっても、何も言わないで黙ってるのか？」

藍「・・・・」

翔「・・・あいつの泣いてるとこなんて、もう見たくねぇんだよ・・・・。」

藍「え・・・？」

翔「お前、本当の音を見たことねぇだろ・・・・。」

藍「本当の、音・・・・・？」

翔「・・・あいつが喋らねぇなら、俺は何も言わねぇよ。」
　

　

　
　

　

　
そう言って、翔は去って行った。

　

　
　

　

　

　
　
　

　
　

　

　

『本当の音を見たことねぇだろ』

　

　
　

　
　

　

　

ショウの放った一言に、頭がぐるぐるとまわる感覚がした。

　
　

　
　

　
　
　

　
　

　
　
　

　
　

　

　

　

　

　

音が見せてくれた顔は、
　

くれた言葉は、

　

　

本当じゃない・・・ってこと？
　

　

　
　

　
　

　

　
　
　

　
　

　
　
　

　
藍「・・・全然、分からないや・・・・・。」