11話 ページ13
『任務迄あと…三時間くらい…?』
「嗚呼…」
中也さんは此処の五代幹部…?
ていう中の一人で実力も凄いらしい…。
ロリ……間違えた…森さんがそう教えてくれた。
さっきから彼の部下?みたいな人が出たり入ったり……。
相当忙しいんだな…。
邪魔になら無いようにと中也さんの仕事部屋の窓から
外のベランダに出る。
……やっぱり陽には何時までたっても向き合えない…。
怠惰の兄さんの気持ちが分かるわ…。
──ポフンッ! と音をたてホワイトハスキーの姿になる。
『くわぁ…』
椿兄は良いなあ…。あの子は陽にあたっても姿は変わらないんだもんな。
……まあ、あの秘密さえ知らなきゃ…な。
知ったところで自分はどうもしないがな…!
………自分が一番恐ろしいと思うから…。
そして…眼を閉じる。
───
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─
次に眼を開けると自分の中に居た…。
向こうから "とことこ" と歩いてきたのは自分の力の一部である少年が歩いてきた。
「やあ、
『…そうだね。君も相変わらず元気なようだね』
「何時になったら君は
俺は少年 テララ の近く迄歩く。
『兄さん達みたいな
「むぅ…。だって
そう言うとテララは服の裾を ギュッ と握り俺に抱き付いてきた。
『……大丈夫だよ…テララ。
貴方が居れば哀しくなんてないんだ…』
俺はテララを抱き頭を撫でた。
『其れに、兄さん達だっている。
今は会えていなくても又何時かは会えるんだ…な?』
「……そう…だよね!(ニコッ」
『嗚呼。だから…大丈夫だよ』
「まだ此処に居てくれる?」
『うーん、御免ねテララ。取り敢えず起きて仲間と一緒に今日の餌を狩りに行かなくちゃ…』
「…そっか。じゃあ、又夜に会えるかな…!?」
『うん!夜なら何時でも会えるよ!』
「じゃあテララ、楽しみに待ってる!」
『有難う…俺も夜楽しみにしてるよ。(ニコッ』
「バイバイ…
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時