12話 ページ14
中也 Side
部下から貰った書類等に間違いがないか眼を通していると
窓からベランダに彼奴が出て陽に中った瞬間ホワイトハスキーになった。
彼奴は異能力について知らないらしいし、
首領が吸血鬼と言っていた限り…彼奴が吸血鬼に間違いないが……。
無意識で異能が発動してんのか…?
……今日の任務でその事が分かるかもしれない。
今日の任務は……
「裏切りの組織壊滅させることか」
資料を読み進めていく…。
相手の首領は異能力者か。
部下は…異能力所持なし。
「首領の異能が書いてねぇな…」
パラパラ と最後まで眼を通したが矢張相手の異能の事が書かれていなかった。
資料から眼を離し珈琲を入れ、珈琲が出来るまで少しだけかかるから彼奴が行ったベランダを見ていた。
やけに大人しいなと思って窓を開け、
近くに行くと丸まって寝ていた…。
「…そう言えばまだ…お前の名前まだ聞いてなかったな」
首領やこいつは名を
考え事をしていると小さな小さな寝言を言った。
『…椿にぃ……大丈夫…』
「……?椿兄…?」
椿兄って誰なんだ?こいつの兄弟の名前か…?
.
『寂しく……ない…よ』
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時