16話 ページ18
中也 Side
俺は
「彼奴…先に殺ってたりしてないだろうな」
そんな殺しをしていたような感じではなかったし…大丈夫だとは思うが…
「早く降りていくか」
バタンッ と車のドアを閉めて倉庫に向かう。
近づくにつれ聴こえる銃声や悲鳴………
少し不安になり倉庫の方に走る。
銃声も先程よりかは聴こえなくなったものの今度は鳴き声が____
おいおい…まさか一人で先に始めてるんじゃ……!
倉庫について中に入ろうとした……が、目の前の光景に驚いた。
彼奴が90人近くの組織をあっという間に殺っていき、
黒い狼の1匹と一人で潰してしまったのだから…。
グシャァ───
『あー…血の匂いが…凄いなあ』
下に転がった死体を気にせず彼奴は満月からの紅く照らされていた窓の下まで歩く。
彼奴の前に黒の狼が出た。
[……派手にやったな
『仕事…だからな』
[…そろそろ血が欲しいんじゃないのか?]
『ははっ。蒼には敵わないな…』
[主人、作らないのか…?]
狼にそう言われた時、彼奴の顔は少し崩れた。
『彼の時みたいに……酷い扱いを受けたくない…からな』
[……]
狼は彼奴の顔を見たまま黙り座って紅い
.
其の1匹と独りの姿は吸血鬼と其の使い魔のようだった
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時