14話 ページ16
『着いた…』
「じゃあ、俺は止めに行ってくるから先に殺るなよ?」
『分かってますよ』
僕は先に車から降りて中也さんは車を離れたところに置きに行った。
中也さんの車が見えなくなるくらいまでじっとしていた。
『……さてと、中也さんが来るまで少し減らすくらいしてあげるか』
ガラララ───
倉庫の扉を開けると事務員らしき人が作業をしていた手を止め皆拳銃を此方に向けた。
だが、其の銃を持つ手は震えていた。
「な、なんだ!貴様!」
「マフィアか!?」
『マフィア…?うーん…少し違うかな…?
俺は____ヴァンパイア……詰まり "吸血鬼" ですよ。』
すると皆馬鹿にして笑った。
「はっ?馬鹿じゃねーのか!あの餓鬼!」
「吸血鬼だってよ!んなの居るわけねぇのにな!」
「マフィアも一人で来るたぁ落ちぶれたな!」
ゲラゲラ笑っている中で僕は一人短刀を手にしていた。
『……ま、良いや。恐怖はもう…直ぐ其処なのだから』
紅い瞳に口から少し見える尖った牙…
口を弧に描けば更に見える牙
其れに ゾッ としないものなんていない……
地面を思いっきり蹴り一人の男性の頸を飛ばす。
回りの奴等から笑い声がなくなり怒りにみち溢れた。
「「餓鬼が調子のんじゃねーぞ!!」」
「おい!テメーら殺ってしまえ!」
「相手はたかが餓鬼一人だ!」
『へー…随分と嘗められたものだ。
此方も少し本気で行かせて貰おっかな…?』
『……
後ろに垂れていた布は黒い刃とかし
.
『久し振りだな…。今宵は赤い
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時