大空に舞う白雪第２章 (ページ9)

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第57話　初々しいページ9

ジョットSIDE

貴「…！ット！…ジョット！」

ジ「はっ、」

貴「大丈夫ですか？ぼぉーっとされていたみたいでしたけど？お体の具合いが悪いのですか？

…それともやはり私にはこの服は似合いませんかね…。」

いつもと違う雰囲気のAにいつのまにか見とれていてしまっていたらしい。

自信なさげに自嘲的に笑うAに誤解させたくなくて慌ててAの両手を掴んだ。

ジ「そんなことない！その…とてもよく似合っている…／／。」

そう言っているうちになんだか俺まで照れ臭くなってしまって俯くとクスクスと笑い声がきこえた。

顔をあげるとAがおかしそうに目を細めて笑っていた。

何に笑っているのかわからなくて首をかしげると笑いながらごめんなさいと言ってきた。

貴「だって、ジョットまで緊張されているみたいでしたもの。でも、そう言っていただけて嬉しいですわ。ありがとう、ジョット。」

ジ「ああ…。(可愛い)／／」

D 「(おやおや、私たちは空気ですかね。)」ｺｿｯ

エ「(あら、初々しくていいじゃない！)」ｺｿｯ

G 「(ちっ何だよこのゲロ甘な空気！さっさとくっついちまえよ！)」

俺たちが見つめあっている間そんな会話をされていると気づかないぐらい俺たちは自分達の世界に入っていた。

そんな二人の世界もずっとは続かず、Gの声によって中断された。

G 「とりあえず二人とも無事帰ってきたし、いい加減中に入って晩飯にしようぜ！」

D 「ええ、そうですね。エレナもどうですか？」

エ「そうね。せっかくだしご一緒させていただこうかしら？」

貴「はっはい！」

ジ「そうだな！」

ずっと外に立ちっぱなしだったAの手を引き中に入らせ、そのままみんなと食堂に向かった。

中に入ると待ちくたびれた声とAの変わりように驚いた守護者たちの声が響いたのはまた別の話…。

続く