大空に舞う白雪第２章 (ページ8)

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第56話　上品なページ8

ジョットSIDE

G 「よう、D！お前も食堂に向かうところか？」

D 「ええ、まあ。」

ジ「？どうかしたのか？」

どこか歯切れの悪い彼に不自然さを感じた。

D 「お二人エレナを見かけていませんか？私が少し席を外している間Aと談話室にいると思ったのですが…。」

G 「俺たちはずっとプリーモの執務室にいたから見かけてないぜ？なあプリーモ。」

ジ「ああ。そういえば今日はAもあまり見かけなかったな。」

いつもなら休憩にと茶菓子を持ってきてついでに整理を手伝ってくれているが、今日はGがずっと付きっきりだったから来ないのだと思っていたが、それならそれで彼女ならGの分も持ってくるはずだ。

ジ「G、先に夕食にしていてくれ。」

G 「探しに行くのか？もしAと一緒ならエレナも大丈夫だろ？」

ジ「まあ、そうだろうが…一応…な。」

D 「それなら私も行きましょう。」

G 「ったくお前ら相変わらず過保護だな。仕方ねぇ俺もついてっt」

エ「ただいま～！」

3 「！！」

玄関から聞き慣れた声が聞こえて、俺たちは小走りで階段をかけ下りた。

D 「エレナ！どこへ行っていたのです！？心配したのですよ？」

エ「えへっごめんなさい。」

やれやれと言うように首を降りながらも彼女の頭を撫でる手つきはとても優しそうに見えた。

それはそうと…

ジ「エレナ、Aは一緒じゃないのか？」

エ「あら？そんなところで何をしているの？こちらにいらっしゃい！」

エレナは後ろを振り返り外にいた人物へと声をかけた。

つられて彼女の背後へと視線をずらせば、顔を赤く染めたAが恥ずかしそうに立っていた。

貴「はい…／／。」

ジ「Aその服は…。」

貴「エレナさんに見立ててもらいましたの。どっどうでしょう？／／」

レモンイエローのワンピースの裾は膝より少し下で華やかな色合いだがどこか上品さを纏っていてAにぴったりのドレスだった。

続く