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story20 ページ21

親友?
違う、"心友"

ーーー


「お!寶井!久しぶりじゃないか」

『部長、お久しぶりです』

「受付も様になってきたな」

『そうですか?』



久しぶりに会う元システム部の上司と、朝ロビーで偶然バッタリと会った。





「あ、そうだ今日さ、お前の送別会でもやるか」

『いいですよ、そんなの』

「何言ってんだ。よし、今日仕事終わったらやろう!お前が主役なんだから帰るなよ!
なんなら結愛ちゃんも誘っていいぞ!」





昔から部長は美人好き。
ちなみに社内では結愛ちゃんが1番タイプらしい。
専務と付き合ってるなんて知ったら、驚くんだろうなぁ。


でも、結愛ちゃんが来てくれたら私も嬉しいから、誘ってみよう。


早速昼休憩の時間に結愛ちゃんの所に行くと、丁度結愛ちゃんも休憩に入るとこだった。





『結愛ちゃーん!今からお昼?』

「心愛!丁度良かった。
今からあんたのとこに行こうと思ってたの」


『じゃあ、一緒にお昼行こうよ』

「その前に話しがあるの。ちょっと来て」





なんか、怒ってる?
ついて行った所は、システム部のロッカールーム。





「ここなら、誰もいないよね」

『どうしたの?結愛ちゃん。私、何かした?』





結愛ちゃんと長い付き合いだけど、1度も喧嘩したことはない。


結愛ちゃんに一方的に説教されることはよくあったけど、今回は心当たりがなかった。





「私が心愛に怒ってる心当たり本当にないワケ?」


やっぱり怒ってるんだ。





『...うん、ごめん。分かんない』


こんな言い方したら更に怒らせるかもしれないけれど、本音を伝えた。





「心愛さ?私のこと本当に信用してる?」

『え?もちろんしてるよ』





結愛ちゃん程、私が信用している友達なんていないって断言出来る。





「じゃあ、どうして何も言ってくれないのよ。
秀人くんと何かあったんでしょ?」





どうしてそのこと...





「私だって、心愛に何かあったことぐらい、顔見ただけで分かるんだからね!
なのに、いつ話してくれるのかずっと待ってたけど、結局話してくれないし」





結愛ちゃんの言葉に、自然と目の前が涙で滲んでくる。





「誰にも言いたくないことでも私には言ってよ。
...何年親友やってると思ってんのよ、私達」





親友の優しさに、涙を我慢出来るはずがなかった。

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akimakixxx(プロフ) - kanadeさん» 私にも分かりません^^;笑 (2018年8月7日 21時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - これから歩夢君とヒロインちゃんがどうなっていくのか楽しみです。 (2018年8月7日 21時) (レス) id: df4e83e4db (このIDを非表示/違反報告)
akimakixxx(プロフ) - kanadeさん» ずっと思考回路0でした(>_<;) (2018年8月7日 0時) (レス) id: 85c669e5c3 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - 更新待ってました。 (2018年8月7日 0時) (レス) id: df4e83e4db (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - キュンキュンしながら読んでます。 (2018年8月1日 23時) (レス) id: c9d57448f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:am | 作成日時:2018年6月26日 1時

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