第２９８話 ページ2
咲夜サイド
東条「明世！しっかりして！」
東条が明世に呼びかけるが反応がない。
待てよ。親父の今の力なら完全に息の根は止められたはず。
．．．
何で明世は生きてるんだ？
咲夜「...そういう事か」
御幸「咲夜？」
咲夜「我、希望の女神なり。月、音、時空、星、霊、氷の精霊よ。今ここに我が力となりて体現せよ！」
俺はいつものように巫女服になった。だが、今回はそれだけじゃなく...
春市「あれは、羽衣？」
そう。俺は羽衣を纏っていた。
咲夜「親父。あんた、もしかして完全に闇に染まりきってねぇな」
ミデン「何？」
咲夜「明世が生きてるのが何よりの証拠だよ」
全「え？！」
ミデン「確認もせずに何故生きてると分かる！」
咲夜「...なら試してみるか？」
ミデン「何だと！」
咲夜「...♪ 背中にあった翼は君と共に失くした 〜」
この曲なら届く！『雫』なら！
ミデン「ぐぁあああ！何だ！この歌声は！」
金丸「す、すげえ」
降谷「傷が、治ってく」
倉持「...そういう事か」
御幸「だな」
咲夜「♪ 突然夜が弾けた 光が空に飛び散った 〜」
最後のサビまで歌い、歌い終えると
明世「...ん。秀、明？」
東条「明世！目が覚めたんだね！」
明世が目を覚ました。
明世「さっき、凄く優しい歌声が聴こえた...」
沢村「そりゃ咲夜だな！」
明世「咲夜？」
咲夜「これで証明できただろ？あんたは怯えてるだけじゃねぇ。自分の意志が闇に染まりきってねぇんだよ！」
ミデン「おのれ...おのれぇえ！そんな事があってたまるかぁあ！」
親父...我を忘れてる
ミデン「デス・ブラックホール！」
咲夜「スリープ・タイム」
俺はブラックホールの時間を止めて、
咲夜「クラッシュ」
破壊した。
春市「すごい...!」
東条「ミデンと、互角！」
すると親父の禍々しいオーラが強くなった。
ミデン「...ははは。わぁはっははは！」
咲夜「...いよいよ本領発揮か。ミデン」
ミデン「ようやく力が発揮できる！」
御幸「それ、お前だけだと思うなよ！」
咲夜「明世。戦えるか？」
明世「咲夜のお陰で本調子全開だもの！」
倉持「ヒャハハ！行くぜ！」
全「おう！」
ホントの戦いは、こっからだぜ！
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