水泡少女は目覚めない。【カゲプロ】

Side k.t#２ ページ3

…………ふわふわと宙に浮くような感覚を覚えたんだ。






そう、確かに。







確かに、俺は【ソレ】に触れた。








……筈なのに。









K「もう……!!馬鹿か俺は！」








《あぁ。馬鹿だな、私は。》






俺、木戸 つぼみの中の悪魔キドが言う。









いや、確かに。





確かに、夜遅くまで仕事をしてたよ。俺。









でもな。







目覚ましはかけたんだ。(しかも３つ)









なのに、だ。








K「ね、寝坊するなんて………!!」








予定では、起きるのはpm.４：００。







…………今はpm.５：００。









《本当に馬鹿だなぁ、私は。》







うるせぇな。俺。









、








、






…………いかんいかん








ついうっかり自問自答してまったな。









K「…………取り敢えず寝坊の件を謝らんと。」









ｷﾞｨｨｨｲ









重い(気持ち的にも)扉を押す。









K「おっ、おはよう。キドだ。すまんな、今日は寝坊してしまって………」









茜「アラ？木戸ちゃん起きたんだ。」








…………一番会いたくないヤツに会ってしまった。









茜「珍しいねー！木戸ちゃんが寝坊なんて。」









K「抱きつくなよ」









…………効かないだろうが、念のため、な。









茜「やだなぁ木戸ちゃん。抱きつくわけないじゃんよ！








……抱きしめるだけね。」









K「ヤメロ」









俺の一日が、始まる。

Side you#３→←Side you#１

ラッキーアイテム

マンガ本

ラッキーナンバー

8

ラッキー味噌汁

ナメコ入り味噌汁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す