検索窓
今日:34 hit、昨日:10 hit、合計:82,303 hit

_ ページ46

海を眺めて他愛のない会話をしながら1時間弱、数本の瓶ビールでAは寝てしまった。


『ここんとこ疲れてたみたいだからね。Aのお友達かな?』


ゆうた「そうです、東京の。えっと店長さんですか?」


『雇われのね。オーナーは今さっき酔い潰れて寝ちゃったけど(笑)』


Aの方に目をやると、奥から出てきた、ぱっと見強面の店長は目を細めて柔らかく笑った。



『良いガス抜きになればいいのに、沖縄でも会議続きみたいだからね。

また時間が合えば、こっちでも会ってやって。
君といると、Aはよく笑う。』



ゆうた「…僕も、Aさんといる時間が大切です。」


『若いっていいねえ(笑)』




店長はテーブルに突っ伏して寝ていたAを抱き上げてソファーに寝かせた。




ゆうた「あ、ホテル同じみたいなんでタクシーで一緒に戻ります。」



『よろしく頼むね。あ、これじゃあAの荷物。』




小さなバックを受け取り、ゆうたは肩にかけた。


ゆうたはAを抱き上げると、想像以上の軽さに驚いた。




身長は152センチほど。この小さな身体で、今や大企業となったIT会社の『Good Day』を背負う社長だ。

ひゅうがの通う東京郊外のカフェ『Good Life』
ゆうたの通う吉祥寺の外れの古着屋『Good Pass』
沖縄のカフェ『Good Time』を経営。

安定した不動産投資も続けている。




どれほどの才能があっても、これほどの功績を残すのは相当の努力が必要だった。




ゆうた「…まだ、なーんも知らねえなあ。」




ゆうたもまた、他のメンバーと同様にAのことをまだ何も知らなかった。

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
318人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:aki | 作成日時:2022年3月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。