【薄桜鬼】私は幸せなんです 【番外篇】

平凡 ページ33

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平「なぁ！Aって誕生日いつなんだ？」

道場で素振りをして、皆で対戦したりの訓練が終わりそれぞれ自室に戻ろうとしている中。平助が俺を呼び止めたかと思ったらそんなことを口に出した
最近はなんか、お偉いさんが来るとか何とかで稽古が厳しいってのに

『何急に』

平「この間新ぱっつぁんが誕生日迎えただろ？だからAはいつなんかな、つって」

手ぬぐいで汗を拭きながら、平助はにかりと笑った

あぁ…確かにこの間皆で酒飲みながらおめでとうって言って騒いだな

平「そしたら、お前の誕生日も祝えるだろ？」

その言葉に少しだけ驚いたけど、こいつはどこまでも良い奴だなぁ、と心の中で笑った

『あ〜…有難いけど、俺分かんないんだよね。何となく生まれた年は分かったんだけどさ』

別にこれは珍しいことじゃない。家庭やそもそもの人間の地位によってはちゃんと記録されるけど、俺は生まれた時からほぼ要らないものだったからな
この間、俺を命がけで救ってくれたお前なら分かると思うけど

平「俺と同じなんだな。俺も日にちまではわっかんなくてさ〜」

変な気、使わせたか？そう思ってちらりと平助を見たがそんなことはなかった。それよりも、平助もなのかと驚いた

平「だからな俺、ここに来た日を誕生日にしたんだよ」

『ここに来た日…』

そうだ、前に平助に少しだけ聞いたことがあった。いくつか道場を周り、身を置いたのがここだったと

平「そ！Aは確か、一月の頭くらいに来たよな…う〜ん、好きな数字言ってみろ」

『えっ、数字…？あ〜………八、かな』

唐突な質問に疑問を持ちつつも、八と答えた。そしたら平助は心底嬉しそうに笑った

平「じゃ、一月八日がお前の誕生日だな！」

結構先になったな〜、覚えてられっかな…と心の中の声が漏れてるけど

『…はは、そんな簡単でいいのかよ』

平「いんだよ、細かいことは！」

ほら、戻るぞ〜と俺の前を歩く平助は気づいてないんだろな。俺らは、壬生浪士組から新選組へと名をうつり変える。あいつはその新選組の、八番組組長になることが決まっている

俺がその八を選んだなんて、気づくことないんだろうな



『ありがとな、平助』




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時間軸気にしないでくだせぇ
なんとなく、黎明録中間のお話になってるけど、夢主が試衛館に来てからの時間考えると狂いに狂うので、
まじで考えないでくださいお願いします！！！

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