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千鶴が気づいてしまった日(三) ページ4

仕事が終わり、汗を流すため湯殿に来た

あまりお湯に強い方でもないからさっさと風呂を出る

風呂でゆっくりするというのも良いのだろうけど、やはり自分はのぼせやすい

湯に浸からなくてもふらふらだ

音を立てて戸を開けばとある姿が

『…あれ、千鶴?』

たった一言だけ、そう声掛けた

それだけなのに千鶴は俺を見ると叫び出した

「…き、きゃあぁぁぁぁ!」

その甲高い声と声量に驚くもそれどころじゃない

『ちょ、千鶴まっ…叫ぶな落ち着け!』

そんな大声あげたら誰か来るでしょっ!?

数歩後ずさる千鶴に走り寄ってその口を塞ぐ

むぐっ、なんて言いながら悲鳴は消え去った

千鶴は顔を真っ赤にしながらそっぽを向く

そんなに恥ずかしいか?

『…落ち着いたか?』

そう声を掛ければ、吃りながらも、

「あっ、あの…!もしかして私時間間違えちゃいましたか?」

なんて言う

『………は?』

「それより服着てくださいっ!」

顔だけじゃなく、首や肩らへんまで赤く染めながら言われる

同性なのになんでそこまで…

『あっ………』

しまった、そういうことか

あ〜馬鹿だ俺は

これ全部俺の責任じゃん俺が悪いじゃん

全てが自分のせいだと悟り、顔から血の気が引く

『えーと、千鶴…実はな…』

自分の手拭いを取り、どう説明しようかと迷う

が、とりあえず女であると説明しようとしたところで外が騒がしくなる

さっきの悲鳴を聞きつけたんだろう

今度は別の戸が開かれた

「千鶴っ、大丈夫か!?」

「どうした、一体!!」

「何があった…!?」

という野郎共の声とともに

千鶴が気づいてしまった日(四)→←千鶴が気づいてしまった日(二)



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tear(プロフ) - リクエストありがとうございます!!!!!しばしお待ちを!!!!!(ーー;)*_ _) (2021年6月9日 22時) (レス) id: fe70d2aae5 (このIDを非表示/違反報告)
nagumoibuki(プロフ) - 久しぶりに読み返しに来てしまいました!まだリクエストって受け付けているのでしょうか??なんか、泣いてるのを慰める?的な??感じのって出来ますか??麗輝さんの話がとても好きで定期的に見返しに来てしまいますww出来たらお願いします! (2021年6月6日 23時) (レス) id: 7932e5ec59 (このIDを非表示/違反報告)
麗輝★ばりっち(プロフ) - 凛姫さん» いやぁ、1番は野郎共が心の中でエロい事考えてますよって言うのを伝えたかったんですけど、ストーリー的に千鶴をどうしても酔わせたくてこの手段を…ごめんな千鶴!!笑 (2019年11月5日 0時) (レス) id: 89f71fdb45 (このIDを非表示/違反報告)
凛姫(プロフ) - これは確かに想像外ですw (2019年11月4日 14時) (レス) id: f61474f070 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 麗輝★ばりっちさん» いえ!大丈夫です!!リクエストありがとうございます!!逆Ver.も楽しみにしてますね!平助が最推しキャラなのでまたリクエストするかもです……更新楽しみにしてます!頑張ってください!!無理はしない程度にで!! (2019年7月31日 20時) (レス) id: 9e0c7c5d26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tear | 作成日時:2018年2月10日 16時

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