【薄桜鬼】私は幸せなんです 【番外篇】

千鶴が気づいてしまった日(六) ページ7

「「「本っ当にすいませんでした！」」」

俺と千鶴の前では土下座する三馬鹿

あの後桶を三馬鹿に思いっきり投げつけ湯殿から出させた

ちなみに桶は新八の顔面に当たった

申し訳ないとは思ってる

ちなみにあの後更に千鶴が叫んで他の幹部組も駆けつけ、もしかしたら見られていたかもしれないなんて俺は知らない

「あ、あのっ…もう充分ですっ！私が叫んでしまったのがいけないので…」

千鶴が顔を赤くしながらもそう言う

三馬鹿にとっては救世主だったかもしれない

『いや、元はと言えば俺が千鶴にちゃんと言ってなかったから…』

そうだ、そうなんだ

あの時、千鶴に君付けで呼ばれた時に、

『俺実は女だよ』って言えば良かったんだ

そしたら千鶴が男なんて思い込まずあの時叫ぶことも、それに三馬鹿達が駆けつけることもなかったのだ

『今回は本当に俺が悪かった。すまん…』

俺も四人に頭を下げる

「ま、それについては何も言えないが…」

と左之が苦笑し、

「俺達も千鶴に教えてやらなかったしな」

と続ける

「悪ぃ、千鶴ちゃん！」

「千鶴、本当ごめん！」

新八と平助も、もう一度頭を下げた

「いいです、大丈夫ですっ！」

千鶴は手を振りながら二人を止めた

あぁ、こんな優しい子になんて嘘をつかせたんだ

千鶴は女の子なのに本当に悪い事をした

あぁ、殺されるかもしれない

そもそも死にたい

あぁぁぁぁぁ…

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