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十四 ページ15

気づいたら河辺まで来ていた

戻る気分でもないからその場に座って足を抱える

あいつらが何がしたいのがわからない

怖い

怖い

あれ?

何が怖いの?

あいつらが理解出来ないから怖いの?

なんで?

あれ?

ひたすら考えた

いつの間にか雨が降ってきていた

けどそんなのどうでもよかった

『結局、自分がわからないんじゃん……』

自分で自分の事がわからない

自分が何を怖がってるのか

『もうやだ…わからない……』

「わからない、か…」

『っ!!』

聞こえるはずのない人の声が横から聞こえて

勢いよく振り向いた

『っ原田!なんでここに…!』

原田は俺の隣にしゃがみこんで自分の傘に入れてくれる

「そりゃあ、雨が降ってんのに帰ってこねえとなったら心配するだろ。」

俺の事なんかほっとけばいいのに

なんで構うんだ

わからない

『そうじゃない、なんで俺に構う。』

俺の言葉にため息をついてから、

「平助が言ったように、俺らはただお前と仲良くなりてえんだよ。だからお前に構う。」

『それが、わからない…』

「そうか…でもな、」

「俺らと一緒にいればわかると思うぞ?」

『お前らと一緒に…?』

「あぁ。」

返事をして頭を撫でてくる

関わりたくない

関わっちゃいけない

それでも

『…そっか。』

一緒にいるとは言わなかったけど

一緒にいたいとは思ってしまった

駄目なのに

関わったら駄目なのに

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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時

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