十三 ページ14
藤堂side
戻れば丁度Aが道場から出てくるとこだった
「おっ、A!お前に土産買ってきたぞ。」
左之さんが声をかける
それに少し驚いたようなA
「…わざわざ俺に?」
「あぁ、饅頭にしたんだが平気か?」
「…………」
Aは無言のまま
「A?嫌いなら別にいいんだぞ?」
「なんで俺に構うんだよ。」
「は?」
「俺、お前らと関わりたくないっつったよな?なんで一々俺に構うんだよ。」
それに俺が答える
『なんでって言われてもなぁ…俺らがお前と仲良くなりたいだけだし。』
これは嘘じゃなくて本心だった
それに、
『それにさ、お前。ほっといたら…死んじまいそうな気がしてよ…』
「っ!!」
Aがおどろいて目を見開く
これは実際に皆んなで話してた事だった
近藤さんや土方さんも結構心配してて
新ぱっつぁんも頷きながら言う
「Aちゃんがなんか抱え込んでんのは知ってる。けどな、ほっとけねぇんだよ。それが少しでも楽にできるんなら楽にしてやりたいんだ。」
「俺らになんか出来ることがあるならしてやりたいんだよ。」
それを聞いたAは
「俺に構うなよ…!踏み込むな!!」
そう言って駆け出していた
Aは酷く悔しそうな、
悲しそうな、
そんな顔をしていた
「なんか不味いこと言っちまったか…?」
「あんまり振り込んで欲しくなかったんだろ。」
『でもあんなA見てたらほっとけねぇよ!!』
「わかってるよ、それは皆んな同じだ。」
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作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時