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外廊下から第一監視塔、医務室前を通ってエントランスに出る。
そして彼に続いて手前の階段を上がっていると、不意に彼が口を開いた。
「食堂は応接室の真上にあるんよ。多分夕食の後に誰かがロメラちゃんの部屋まで案内してくれると思うけど、まずはその自分の部屋と食堂と、あとなんかあったときのために医務室さえ覚えとったらええからね。それ以外は段々覚えてけば十分やで。」
「わっ、分かりました。ありがとうございます……。」
「ふふ、どういたしまして。
さてと、着いたで。」
そうして彼は2つある2枚扉のうち手前側の扉の前で立ち止まる。
……何だか彼のペースに乗せられっぱなしだ。
エミさんの言っていたとおり、きっと彼は話が上手いのだろう。
私はそれに素直な敬意を思いながらドアノブに手をかける。
そして開けようとしたその時、何かに気がついたように焦って鬱先生は手を被せて握ってきた。
これではドアノブを回せない。
「ちょっ、鬱先生……？」
「あー、んー……ちょっと待っとってな、今入ったらあかん気がするねん。やからちょっと離れといてくれへん？」
「は、はい……？」
そう言う彼の手が離れたので私は言われたとおりドアノブから手を離して扉の可動域よりも左に避ける。
それを確認した彼は右の扉を勢いよく開け放った。
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狛々(プロフ) - 美しい文章を見ることができてとても満たされました…！貴方様の細かな場面表現がとても好きです。どうかご無理なさらず、更新を心待ちにしております。 (2023年2月22日 15時) (
レス) @page25 id: 0c572bf162 (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 夢主ちゃんがドタイプなんです……！15歳？気にしない。(ロリコン) 貴方の作品がめちゃくちゃ好きです。応援してます。 (2020年2月14日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁の園 | 作成日時：2019年11月2日 9時
