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re「ほんっと申し訳ない……」
先程とは違い羞恥による震えでカップの中のチョコラテを揺らすレウクラウド。
無事に泣き止み落ち着いたのなら俺はいいし、こちらの方が話を聞きやすいのだけれど。どうやらかなり申し訳ないと思っているようだ。
「大丈夫ですよ。あとカップ置きましょうか」
ぎこちない返事とぎこちない動きでテーブルに置いた手を掴み両手で包み込む。
(精密検査)
気づかれない程度の微量の魔力を送り対象の魔力の流れや、属性を確認できる俺のオリジナル魔法。
魔法と魔力を流し込んでいるミドリに調整で使うため作成していた。
(ふむ)
さっき抱きしめた時よりも流れが安定している。属性も闇から本人の元々の属性である氷へ。
(運営確定…。ほんと、担任と仲のいい教師みんな入ってんじゃん)
re「Aさんの手、冷たいのに暖かいね」
「ど、どっちです?」
re「…どっちも?」
2人で顔を見合わせてから揃って笑い出す。
笑えるようになったし一応は大丈夫だな。
あと数日は交流して確認するけど。
md「レウさんただい…Aさん」
転移魔法で扉の前にミドリが出現。
俺がレウクラウドの手を握ってる事も気にせず抱きついてきた。ぱさ、と帽子が落ちる。
どういう事かわかってないレウクラウドはえ?え?と戸惑う。
(やっぱこっちもか)
指パッチンで二重結界を用意。
「せんせー大丈夫?」
右手でミドリの頭を撫でる。
md「ﾑﾘ、ﾂｶﾚﾀ、ﾓｳﾔﾀﾞ」
「いっぱい甘えていいですよ」
md「ｳﾝ」
re「2人ってどういう関係?」
「せん「ｵｼｴﾅｲ」…なんで⁇」
意味深ぽくされ、思わず離れながら聞いた。
md「レウさんは知らなくていいよ。嘘つくの下手だし…Aさん取られたくない」
re「いや今の状況見てて『ハイそうですか』にはならないから」
「確かに。…せんせ……ダメ?」
頭をポンポンと撫でながら聞けば、彼は頬を膨らました。
md「こういうのに弱い事分かってるくせに」
「はは、ごめんて。…じゃあレウ先生、ざっくりとお話しします」
re「えと、お願いします…」
ーーーー
レウクラウドに俺とミドリの関係性、どこまで知っているか、アンの存在についてざっくりではあるがほぼほぼ全て話した。
逆に逃さないためである。全て伝えるのは仕方のなかったことである。
re「殆ど言ってんじゃん⁉︎」
md「レウさんもAさんと交流したらわかる」
「あぁ、因みに先生が運営だって分かったのはさっきです」
re「そっか……」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年10月9日 16時
