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教室に辿り着くと、気配消しをしていなかったエーミールの周りに生徒が集まっている。
まずいと思って彼を見た時、口パクで大丈夫と言ってくれた。なので自分は速攻で端の席へと向かう。一番後ろで、窓際の席。
?「はーい。みんな座ってねー」
エーミールのいる扉とは反対の扉から教師が入ってきた。教師とお揃いの被り物をつけた…毛玉のようなモノを抱えてる。
re「副担任のレウクラウドです。よろしく。式典中にも発表されると思うんだけど、魔法実技を担当してます。よろしくね」
レウクラウド、という言葉に頭の中の検索がピコンとヒットする。初期対象を全員クリアしたらプレイできる『先生編』の攻略対象じゃないか。
確かキレるとすんごい怖いという話を目にしたことがある。
確かソースは相互さん。選択肢ミスりまくって怒るシーンに入ったら恐怖感じた、的なツイートしていた。
でも主人公が危ないことしたからだし。しっかり実技受けてたら平気なはず。…これ慢心？
生徒「クラウド先生、担任の方はいらっしゃらないんですか？」
re「学年主任だから支度がいろいろあってね。校長代理で話すこともあるからその時にご対面ってことで」
担任といえば…俺をスカウトした人、学年主任になったらしい。少し意外……会った時のイメージからしても。
レウクラウドから入学式の流れをざっくりと説明され、各々入学式を行うホールへの移動を開始した。
俺は最後でなければ問題が起きそうなためしばらく座って待機をする。
話し声が遠くなってきたところで、止めてた気配消しを再度発動。すたこらさっさとホールへ向かう…つもりだったのが、同じく気配消しで隠れていたエーミールと遭遇した。
「エーミール様、ホールに向かわないのですか?」
em「実は、レウクラウド先生から残ってる生徒がいないか確認して欲しいと頼まれてまして」
なるほど、居たからつい頼んじゃった的なやつか。
em「あとは貴方だけですので、一緒に行きましょうか。共に気配を消してますし先ほどみたいにはならないかと…」
如何ですかと尋ねるエーミールに対して是非と言って2人で向かう。
道中、エーミールから学校生活についていろいろと教えてもらった。それにしてもわかりやすい。
将来は先生とか、教授みたいな職業が向いてそうだ。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
