40話 決めて下さい ページ41
『黒子くん...!?』
コートに再び黒子くんが戻って来た。
その足はふらついている。
だけど、2、3Q丸々出ていなかったからか、黒子くんの影の薄さが戻っていた。
空いていたはずの差が、縮まっていく。
｢ディフェンス!ハンズアップだ!!!｣
焦りを感じた監督も、声を荒らげる。
残り4分 82-80
日向さんのシュートが入る。
スリーでは無かったから逆転されなかったけど、82-82の同点になった。
『落ち着いて一本です!!!』
思わず私も声を出す。
やっぱり、大事な所で決めてくる...!
敵ながら、天晴だと思う。
｢?なんか、黄瀬の様子可笑しくないか?｣
中村先輩が涼太を見て、私に声をかける。
確かに、何か雰囲気が変わったような気がする...
涼太のスイッチが入った...?
涼太はドリブルで抜き去り、黒子くんのバックチップも避け、ダンクを決めた。
その姿を見て、少し涼太が怖くなったと同時に、純粋に凄いと思った。
ここからきっと、第1Qと同じランガン勝負!
どちらも点を譲らない。
追い越し追い付けの状態です。
残り15秒で、98-98の同点になる。
ボールは海常。
きっちり1本獲れれば、ウチの勝ちだ!
7秒、幸ちゃんがボールを貰い、シュートを打つ。日向さんはスタミナ切れで跳べそうになかった。
『ゆ...笠松先輩!決めて下さい!』
ボールは幸ちゃんの手から離れて、リングへと向かって行く。
はずだった。
打った先には、リングではなく、先程まで無かった、火神くんの手。
シュートをブロックし、速攻をかける誠凛。
火神くんと黒子くん、涼太の2対1。
ボールを持っていた火神くんだったが、何故か黒子くんにパスを回す。
黒子くんにシュートはないのに...!?
黒子くんは、リングへとボールを投げる。
パスミス!?もしかしてシュート...!?
｢...じゃねえ!!アリウープだ!!!｣
幸ちゃんがそう言って、気付いた時には遅かった。
火神くんは、空中でボールをキャッチし、そのままダンクへ。
けど、涼太もそれに対抗する。
『いつまで跳んでるの...!?』
同時に跳んだはずなのに、涼太が先に落ちていく。
｢テメーのお返しはもういんねょ!!なぜなら...これで終わりだからな!!!｣
ダンクが決まると同時に、ブザーが鳴り響いた。
98-100
誠凛の勝ちだ。
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (
レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです！しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ子 | 作成日時：2017年9月30日 23時
