15話 ただいま ページ16
私と幸ちゃんの家は、そんなに遠くないので、数分で家に着いた。
あ、そうそう。私と幸ちゃんの家は隣同士なのです!
そして家と家の間が、ほぼ無いというすごい作りになっている。
『じゃあ、荷物置いていくから、先に行ってていいよ』
「あーいや。俺お前の両親に全然会ってなかったから、挨拶していく」
『本当?お父さんとお母さんも喜んでくれるよ!』
私はウキウキとした顔で、鞄の中から家の鍵を取り出す。
鍵を開けると、ガチャという音が鳴り響く。
『ただいまー』
「邪魔します」
その言葉に返してくれる声はなく、家の中はシーンとしていた。
靴を脱いで、私は2階へと駆け上がる。
『幸ちゃん!先に和室行ってて!』
「おう」
私は自室へと行き、鞄を机の上に置く。
鞄から、今日幸ちゃんから貰ったプリント、学校での配布物や課題を出す。
お弁当箱は、ご飯を食べてから洗おう。
ふと机の上に置いてある、写真立てに目がいった。幼い頃の私と幸ちゃんが笑顔で写っている。
『あー幸ちゃん可愛い〜、今は可愛くてカッコいいな〜!』
1分ほどその写真を眺めていると、今日は幸ちゃんの家でご飯ということを思い出した。
『おっと、危ない危ない』
私は部屋の電気を消し、幸ちゃんがいる和室へと降りていった。
〜
俺はAの両親がいる、和室へと行った。
ふすまを開けて中に入る。
俺は二人の前に行き、正座をする。
「お久しぶりです。親父さんとお袋さん」
手を合わせて、仏壇へとそう言った。
仏壇に置いてある遺影は、二人ともとても笑顔だった。
「Aが海常に来て、本当ビックリしました。推薦貰ってたのに、蹴るとか本当なんなんすかねアイツ」
「昨日聞いたと思うけど、今Aはバスケ部のマネージャーしてます。相変わらずアイツの仕事っぷりと、目は衰えないすね」
「未だにアイツは、俺のこと好きだ、結婚しろだの言ってきます。アイツ男見る目ないですね」
「心配しなくていいですよ。ちゃんとアイツにいい男見つけてやりますんで」
ドタドタとAが2階から降りてくる音が聞こえる。
てか、女だったらもっと上品にしやがれ!
「もし、Aがーーーーーーーーー。」
俺はそう二人に宣言した。
二人は笑ってくれているだろうか。
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時