2話 遅れてすみません ページ2
黄瀬騒動の後、早速練習に入ろうとしたところ、森山が話しかけてきた。
「なあ笠松。今年こそはマネージャー入ってきてくれるよな...!」
「あ?マネージャー?」
「ああ!今年は黄瀬が入った訳だし、女子だってバスケ部に興味が湧くはずだろ!」
「それ、黄瀬に興味があるだけだろ」
「ぐっ...!」
「それに今年は、黄瀬目当てのマネージャーが多いだろうから、監督がどうするか判断するって言ってたぜ。多分昨日で全員落とされたんじゃねえの?」
「なんだと!?それじゃ、俺の3年間のスクールライフはこんな冴えないゴリラ共と一緒に終わってしまうのか...!」
「誰がゴリラだ!」
「ちょ、笠松!蹴るのはやめてくれ!」
「お前が余計なこと言わなきゃ蹴らねえよ!」
「はいはい、二人ともそこまでにしような。一年生たちが驚いてこっち見てるぞ?」
「小堀ィ!俺のスクールライフが...!」
「ああ。その事だけど、一人採用したらしいよ?昨日監督が言ってた」
「はぁ!?なんだそれ!俺聞いてねえぞ!」
「笠松に言ったら、色々と大変だろ?多分配慮してくれたんだろ」
「配慮って…どっちにしても女子が入ってくることに変わりはねえんだろ…」
「小堀!なんでそういう事を早く教えてくれないんだ!」
「ほら笠松、休憩は終わりにしてそろそろメニュー始めようぜ」
「あれスルー...」
「ああそうだな。それにしてもマネージャーか...俺すげえ不安なんだけど...」
俺がそう言った瞬間に、ガラッと体育館のドアが開いた。
昼間だからか、太陽の光が床に反射して、思わず目を瞑った。
誰が入ってきたかは見えないが、聞こえてきた声に俺は驚きを隠せなかった。
『遅れてすみません!ちょっと部活勧誘に捕まってました!』
あと俺の不安は思わぬ形で的中したのである。
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時