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窓からはオレンジ色の光が差し込んできて、眩しい。
教室にいる二人の影を作っていた。

「えっと、長倉君。
 今…なんて?」
Aはもう一回聞きなおした。
聞こえたのは、驚く事しか出来ない言葉だったからである。

「あぁ、うん。
 だから、
 『君を悲しませる虹村より、俺のとこにくれば良いのに。』
 ってね。」
長倉は微笑みながら言った。
窓から差し込む夕日が長倉を照らす。

「じょ、冗談言わないでよ。
 長倉君。今日、エープリルフールじゃないよ?」
Aは恐る恐る言った。
夕日が照らす長倉はとても怖く感じた。

「エープリルフールか…。
 嘘じゃないよ? 本当。
 真面目に言っているんだ。」
長倉はそういいながら、手をだした。

「大丈夫、俺、サッカー部の主将だけれども
 君を悲しませる事は一切しないよ。」
そう言いながら長倉は、こちらに、確実に
一歩一歩踏みしめながら歩いてくる。

「こ、怖いなぁ。長倉君は…。
 本当…。」
Aは、急に怖くなった。
さっきまで優しそうに見えた彼が、今となっては別人のように怖く見える。

「さぁ、返事を…聞かせて?」
長倉が言うと、Aは圧力に負けて
ヘナヘナと倒れこんでしまった。
怖い。今はその二文字が頭の中にある。

「助けて…、助けてよ…。」
あなたが、私のことを好きじゃなくても
私は変わらずあなたが好きなの。

「お願い、助けて…」
修造――。


.

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設定タグ:虹村修造 , 黒子のバスケ , 帝光中学校   
作品ジャンル:ギャグ
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エルザ - 新しいの書きました! (2014年1月4日 20時) (レス) id: 4b1d2ce4ad (このIDを非表示/違反報告)
征花(プロフ) - こんばんは!更新ふぁいとです(*^o^*) (2013年11月27日 2時) (携帯から) (レス) id: 38207c2a0d (このIDを非表示/違反報告)
征花(プロフ) - おぉ〜っ!早速拝見しました!やっぱり虹村先輩はいいですね!! (2013年11月26日 1時) (携帯から) (レス) id: 38207c2a0d (このIDを非表示/違反報告)
征花(プロフ) - こんばんはです! そうですか!?よかったです(≧∇≦) (2013年11月26日 1時) (携帯から) (レス) id: 38207c2a0d (このIDを非表示/違反報告)
エンゼル☆パイ(プロフ) - 征花さん» いえいえ、たくさんコメントをいただきとってもやる気が出てます(笑) (2013年11月25日 23時) (レス) id: 7729d9e5d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エンゼル☆パイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ennzerupai/  
作成日時:2013年9月12日 22時

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