【黒子のバスケ】愛を知らない少女【赤司征十郎】

どうして。 ページ10

翌日からは地獄だった。









赤司ファンからの壮絶なイジメが始まったのだ。


以前から物を隠されたりはあったが、今回は度が違う。


物は隠され、ラクガキもされ。


お弁当もボロボロにされて。


挙げ句の果てに体操着まで隠される始末。









貴方「もう、嫌だ…。」


ただでさえ、学校は好きじゃないのに、ますます行きたくなくなるじゃん。


私は1人、苦しんでいた。









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"今日の放課後、校舎裏に来い"


有無を言わさない、手紙の内容。


私は、はぁ…と溜め息をひとつ吐いた後、校舎裏に向かった。









.









「お、マジで来たのかよ。」


「ヤダァ、1人で来たのぉ〜？」


「キャハハッ！馬鹿なんじゃないのぉ〜？」








ギャルやヤンキーが私を取り囲む。


「ま、覚悟は出来てるよな。」








ドカッ



貴方「っ…！」









殴られる。









ガンッ









蹴られる。









バシッ









叩かれる。









「アンタなんて生きてる意味ないのよ！」









罵声を浴びさられる。









どうして私は1人なの。


どうして私を愛してくれる人が居ないの。


どうして私はこんなに辛く苦しい思いをしなきゃいけないの。


わかんない。


わかんないよ。


普通なら、王子様がここで助けに来てくれるのだろうか？


私には王子様なんて居ない。


だけど、このまま孤独で死ぬのは嫌なの。









私が願うは、たった一つ。


愛する人と一生を過ごすこと。


それすらも今の私には遠い。









.









その日、私はボロ雑巾みたいになるまで殴られた。









もちろん、助けに来てくれる人なんて現れなかった。

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