【黒子のバスケ】愛を知らない少女【赤司征十郎】

聞かなかったことに。 ページ6

実渕「あら？それ、数学の問題集…？」


貴方「あ、はい。分からない問題があるので先生に聞こうと。」


葉山「どの問題〜？」


貴方「この部分が…」


葉山「あー、それはxをここに代入すれば良いんだよー！」


貴方「本当だ…。あ、教えてくれてありがとうございます。」


葉山「あははっ！こんなの全然良いよー！」


貴方「あ、あと、英語も教えて欲しいんですが…。」


実渕「英語なら私の方が得意よ。どの問題？」


貴方「あっ…と、ここの問題なんですけど…。」


実渕「ああ、それは仮定法を使えば良いのよ。ほら…」


貴方「あ、なるほど。丁寧にありがとうございます。」


実渕「良いのよ、別に。でも、こういうのは私たちより征ちゃんに聞いた方が良いわよ。」


貴方「は…？なんで赤司？」


葉山「え⁉知らないの⁉赤司、学年一位から落ちた事ないんだよ！」


貴方「が、学年一位⁉」


実渕「新入生代表で挨拶もしてたわよ？見てなかったの？」


貴方「あ、見てなかったです…。」


葉山「そうなんだー？でもAちゃん結構、難しいのやってるね。それ二年の範囲じゃん。」


貴方「ああ、やることなくて暇なので勉強してます。」


実渕「偉いわねー！成績良いんじゃないの？」


貴方「一応、学年2位です。」


葉山「え⁉凄いじゃん！頭良いうえに可愛いならモテるでしょ！」


貴方「モテませんよ。別にモテたくも無いし…。」


実渕「あら、そうなの？」


貴方「はい…。あの、もう行きますね。」


葉山「うん！じゃあね！」


実渕「征ちゃんと仲良くねー！」









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実渕さんの最後の言葉は聞かなかったことにしよう。

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