※lovelessmarriage※6 ページ8
貴「和くん……？何で…え…」
あたしの目の前には、今まで見たことのないような何とも言えない切なそうな顔をした和くんがあたしを見て立っていた。
そのせいもあって、一気に頬からの熱は、冷めていき、その変わりに、生まれた驚きと戸惑いが隠せずにただ、ただ呆然と立ち尽くしていた。
高「…何でっ…。何で…Aはっ…あいつと…一緒になったんだよ。」
えっ…。何でって…。それは、いくら和くんにでも言えない。征十郎さんとの約束だから…。これを言ってしまったらこの結婚には、全てが水の泡となってしまう。
貴「和くん…。」
そう名前を呼び静かに首を横に振ると和くんが、あたしのことを正面からきつく抱き締めた。
高「俺…あいつと、Aが結婚式でキスしてるの見て俺すっげぇ…妬いたんだぜ？…だからさ、キス位許してよ。な？」
と、最後はいつものように明るくて無邪気な和くんに戻ったから良かった。あたしは、和くんの背中をポンポンと叩いてから…。同じ位に抱き締め返した。
高「あはは、…バレたらやばいんじゃね？なんてな。」
と言いながらも、一向に抱き締める力を緩めない和くん。それどころか、あたしの体が反るまで抱き締めてきた。
貴「反りすぎ…。背中、痛っ…てっ…きゃあっ！？」
ついには、そのまま和くんとお花畑にダイブした。あたしの上には、太陽が当たっていてあついせいか頬が紅く染まった和くんが無邪気に笑いながら居る。
貴「和くんのバカっ///」
そんな顔しないでよ。あたしの決意が緩いじゃう。
高「頭の悪かったAに勉強教えてやったのは誰だと思ってんの？」
と勝ち誇ったように笑う彼と一緒にあたしも笑った。その後、和くんはあたしの額に軽くキスしてあたしの左横に寝転がり、空いた手であたしのそれを優しく握った。握ったのもつかの間和くんはあたしの左手を両手で掴んだ。
高「…なぁA、何で指輪してないわけ？」
あぁ、痛い所を突かれた。別に、エプロンの中にあるし…。征十郎さんが帰って来たら着ければ大丈夫。うん。と思ってたあたしがばかだった。
※lovelessmarriage※7→←※lovelessmarriage※5
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さぁーちゅ(プロフ) - 続きのパスワードが分からないんですが、教えてもらえませんか？ (2018年10月18日 21時) (
レス) id: 38bdb98721 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉらわー - キセキの世代が執事になるなんて…///すごくドキドキしました！(*´`) (2016年5月18日 20時) (レス) id: 8ad82dbea3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - めっちゃ面白いです！ あの、23話の赤司さんの最後のセリフ…”ん”が抜けてるかと…気を悪くされたらごめんなさい！！ (2015年5月5日 14時) (レス) id: 84d22be885 (このIDを非表示/違反報告)
とーくろ - 素晴らしすぎます！文章構成も表現力も何もかもが完璧です！！テイク○もおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2015年3月24日 18時) (レス) id: 5f29c980e4 (このIDを非表示/違反報告)
デビP - センスありますねぇ！！イチャイチャや、シリアスとのバランスもいい。なおかつ、テイク○○でのキャラ崩壊…。すばらしい！！あ、落ちはなんでもいいかも←ぜひがんばってくれたまえ。 (2015年3月10日 16時) (レス) id: b390e522ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコホイップ | 作成日時：2014年4月27日 13時
