※lovelessmarriage※22 ページ27
赤「っ……」
その瞬間何故か、一瞬驚いた顔をした征十郎さん。
貴「あっ…。すみません。お気に触りましたか？あのっ。あたし、それなら席を立つので…」
そのまま慌てて、席を立とうとしたら…グッっと強く腕を引かれたと思ったら。
赤「誰が、席を立てと言った？」
あまりにも、その艶のある声が怖くて低くて座りもせずにたちすくんでしまった。それが気にくわないのかさっきよりもギリギリと手をつかんできて凄く痛い。だけど、怖くて…座りたいのに座れない。本能が、駄目とでも言っているのか。何なのかは分からないけれども。
カチッ…カチッ…
と柱時計の音が遠くでするだけで…何も考えられない。今はただ目の前にある紅い薔薇を見てどうにかして状況を把握しようとすることしかできない。
貴「……っあ。…い…た…いです」
やっと出した声は、変に高くて自分でもびっくりするくらい高い声が出た。
赤「へぇ。…君は、そんな声も出すんだね。なぁ…Aは………あいつの前でも、こんな声を漏らすのか？」
と少しだけ声を柔らかくして言った征十郎さんは、あたしの手を握る力をさっきより緩めた。そして、急に顔を上げてあたしと目を合わせてきた。
貴「……え…？…あっ。いや、あの…」
えっと…。何とも言えないような空気が漂う中。あたしは、視線を反らさずに征十郎さんを見てる。
赤「…良いから、早く座れ」
と、輝いた左右違う黄色とオレンジを混ぜたような色と髪と同じ色の綺麗な透き通ってるパッションピンクのカラフルな瞳があたしのことを見据えながらその整っている唇で言った。
貴「あっ……。はっ…は…い」
その声は…さっきとは違っていつものようなどこか甘味を帯びた艶のある声に戻っていた。
さっきは、怖くて座れなかったのに急にそんな優しい声で言われたからがびっくりしたのか頬や身体全体に一気に熱を帯びたのが解った。
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さぁーちゅ(プロフ) - 続きのパスワードが分からないんですが、教えてもらえませんか？ (2018年10月18日 21時) (
レス) id: 38bdb98721 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉらわー - キセキの世代が執事になるなんて…///すごくドキドキしました！(*´`) (2016年5月18日 20時) (レス) id: 8ad82dbea3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - めっちゃ面白いです！ あの、23話の赤司さんの最後のセリフ…”ん”が抜けてるかと…気を悪くされたらごめんなさい！！ (2015年5月5日 14時) (レス) id: 84d22be885 (このIDを非表示/違反報告)
とーくろ - 素晴らしすぎます！文章構成も表現力も何もかもが完璧です！！テイク○もおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2015年3月24日 18時) (レス) id: 5f29c980e4 (このIDを非表示/違反報告)
デビP - センスありますねぇ！！イチャイチャや、シリアスとのバランスもいい。なおかつ、テイク○○でのキャラ崩壊…。すばらしい！！あ、落ちはなんでもいいかも←ぜひがんばってくれたまえ。 (2015年3月10日 16時) (レス) id: b390e522ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコホイップ | 作成日時：2014年4月27日 13時
