【黒バス】ﾊｲｽﾍﾟｯｸすぎた彼女の未来【赤司征十郎】

story１２…『非現実』　ｙｏｕｓｉｄｅ ページ13

貴「だから安心して良いんだよ」
赤「………あぁ」
貴「ん、じゃあもうお休み」
赤「ああ」

最後、暗闇の中薄らと見えた征君の顔。

　

　

それは優しく、優しく微笑んだ顔だった

　

笑ってくれて良かった


　


　

しばらくすると再び聞こえてくる本日２度目の征君の
規則正しい寝息

　
聞いてるこっちまで眠くなってくる

　
…にしても…

　

　
征君の見た夢。

　

それは私が居なくなる夢な訳で。

　

今の私にとっては『非現実』の物だけれど


　
それは案外簡単に『現実』となってしまうもの

　

　

　
嫌な予感がしてならないのは一体何故なんだろう

　

　
背筋に伝わる冷たい風はこれから何かが起こることを表しているようで
不覚にも怖くなってしまう

　

　
私、征君の隣に居なくなるのかな

　

征君を１人にはさせたくない


　

　

だけど。


　


　

だけどいざという時はこの身が滅びるまで守って見せる


　

暗闇の中隣ですやすやと寝ている征君の髪を、頬をそっと撫でる


　

　

貴「だから、安心してね」

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