第4話。 ページ40
「何してんの？」
あれからしばらく経ったのだろうか？
花壇の前に座り込んでいた私の後ろからよく知っている男の子の声が聞こえた。
「それ、俺があげた花？」
彼はそういうと私の横に座る。
「誰にやられたの？」
「別に…ちょっと自分で踏んでしまって」
何て苦しい言い訳。
「じゃあ、何で泣いてんの？」
「別に泣いてない！お願いだからどっか行ってよっ！」
これ以上、私のダメなところを見ないで。
私がそう言うと田ノ浦くんは一度下を向き、そしてすぐにまた顔を上げて、
「ごめんな。」
と、なんだか悲しそうに笑った。
私がそんな顔にさせた。
ごめん、そんな顔しないで。
そんなつもりじゃなかったの。
「私、もう行くね」
ガシッ
そう言って立ち上がろうとした時、田ノ浦くんは私の腕を掴んだ。
「ちょっと、何…？」
「…泣くなよ」
「…え？」
「君が泣いたらどうしようもなく抱きしめたくなるだろ？もう関わらなねぇから、泣かないでくれ」
「田ノ浦くん…」
貴方は本当に優しいね。
貴方のその優しさで私は何度救われたんだろう？
私はやっぱり貴方のことが好きだよ。
「わかった…約束するから、手を離して」
でもね、もう本当にさよならなの。
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まなか(プロフ) - はじめまして。すごくおもしろいです、全て読ませていただきましたが話がとても深く、とても感情移入してしまいました。更新等頑張ってください。楽しみにしてます (2021年1月12日 22時) (
レス) id: 55942c365e (このIDを非表示/違反報告)
彩波 - 面白いです！！！！ もう感動して泣きましたよー！！ part 2も頑張ってください！ (2019年2月16日 6時) (レス) id: 6f464ca19c (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 魅月さん» ありがとうございます！！そのコメントに元気をもらいました！！ Part2の方もどうぞよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 匿名でいたいさん» うずうずさせてしまってすみません！笑笑 Part2できました^_^ Part2の方でもうずうずさせない程度に頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - ゆうあさん» コメントありがとうございます！夢主が幸せになれるよう最後まで見守ってください^_^これからもコメントお待ちしております！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2018年4月20日 4時
