第1話。 ページ18
うっわ…何この子。
すっごく可愛いんだけど。
ミユキに起こされて寝起きの彼女は私に笑って挨拶を返す。
これがミユキの妹…。
さすがと言うべきか…。
弟も美少年だし、やっぱり遺伝子ってすごい。
「カナ、もう俺の部屋に行くぞ」
わたしが妹ちゃんに見とれていると、ミユキは私の腕を強く引いた。
「え〜もっと妹ちゃんと話したい〜」
ミユキの趣味とか、好きなものとか、家での生活とか。
付き合って一年も経つのに私の中のミユキは出会った頃のまんまで。
もっと貴方のことが知りたいの。
「だーめ」
でも、ミユキはそれを当然、許してくれるはずもなく、さらに強い力で私を部屋から引きずり出した。
「ねぇ、妹ちゃん 凄く可愛いね！びっくりしちゃったよ」
「そうか？普通だろ。」
ミユキはそう言うと、ベットの上に転がった。
「何してんの、早く座れば？」
「どこに座ったらいい？」
実は私…ミユキの家に初めて上げてもらったんだよね。
「その辺に適当でいいよ」
そう言われたのでベットの上に腰を下ろした。
やばい、めっちゃ緊張してきた。
ちゃんとこの日のために買った勝負下着もつけてきたし…
いつミユキに抱かれてもいいとも思ってる。
「なに緊張してんの？」
「べ…別にしてない」
「してんじゃん、ほら…唇、震えてる。」
そう言うとミユキの長い指が私の唇に触れる。
私はゆっくりと目を閉じキスを待った。
「……ぷっ！変な顔」
「ちょっと、何よ！ひどいっ！」
「だって、おもしれー顔してたし」
「もぉ、ミユキのバカ！！」
ミユキはやっぱり今日もしてくれなかった。
いつもそうだ、いつもこうやって上手にはぐらかす。
「ねぇ、ミユキ…」
「ん？」
ミユキの名を呼んだ時のこの返しが私は1番好きだ。
「私のこと…好き？」
「…なんだよ急に」
違う…
「いつも私しか言わないから…ミユキの気持ちが知りたいの」
「言わないでしょ、いまさら」
違うよ…
私…一度もミユキに好きって言われたことないよ？
「俺ら、もう半年も付き合ってんだし」
ねぇ、ミユキ…
覚えてる？
やっぱり覚えてなかったね。
もう付き合って一年も経ってるんだよ？
私は初めてミユキの本心を知った気がして頭が真っ白になった。
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まなか(プロフ) - はじめまして。すごくおもしろいです、全て読ませていただきましたが話がとても深く、とても感情移入してしまいました。更新等頑張ってください。楽しみにしてます (2021年1月12日 22時) (
レス) id: 55942c365e (このIDを非表示/違反報告)
彩波 - 面白いです！！！！ もう感動して泣きましたよー！！ part 2も頑張ってください！ (2019年2月16日 6時) (レス) id: 6f464ca19c (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 魅月さん» ありがとうございます！！そのコメントに元気をもらいました！！ Part2の方もどうぞよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 匿名でいたいさん» うずうずさせてしまってすみません！笑笑 Part2できました^_^ Part2の方でもうずうずさせない程度に頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - ゆうあさん» コメントありがとうございます！夢主が幸せになれるよう最後まで見守ってください^_^これからもコメントお待ちしております！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2018年4月20日 4時
