白尾さん達の恋模様4【BL】 (ページ47)

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俺のだから kr⇔sm ページ47

※Yuriさんリクエスト
リクエストありがとうございます！

ースマイルsideー

「よ、スマイル。」

大学の講義が終わって、そろそろ帰ろうか、という時。
後ろから声をかけられて振り向けば、そこにはあまり話したことの無い先輩がいた。
話したことがないにしても、先輩は先輩だし。
ぺこりと1度礼をして呼ばれた理由を聞いた。

sm「こんにちは、先輩。どうかしたんですか？」
「あぁ、そうなんだよ。実はさぁ...今日ちょっと飲み行くんだけど、一緒に行かね？」
sm「飲みに...ですか...？」

俺あんまり酒強くないんだよなぁ...。
一応彼氏がいる手前、1人ではあまり参加はしたくないし。
酔いつぶれたりしたら迷惑かけるしな、
ただ...この先輩、なんか怖いんだよなぁ...。
これ断って嫌がらせとかされたりするのは嫌だし。仕方ないか。

sm「......分かりました。ただ、二次会とかには参加出来ません。それでもいいですか？」
「お、ありがとう！それでいいぜ。いや～良かった良かった。スマイル可愛い顔してっから皆喜ぶよ。」
sm「？...はぁ、どうも？」

何かよく分からない事を言われたが、とりあえず礼を言っておいた。
先輩は何やらニヤニヤ笑って俺を見てくる。
何だか嫌な気分になって、逃げるようにそこから立ち去った。
＿＿＿＿
＿＿
＿

「いや～スマイル君可愛いねぇ...！」

...騙された。
飲みに行くだけだと聞いていたのに、ただの合コンだった。
しかも何故か男に言い寄られてるし。
確かに男と付き合ってはいるけど、別に男が好きな訳じゃないから気持ち悪い物は気持ち悪い。
大して嬉しくもない賛辞に苦笑いで返しながら、注文した度数の弱い酒を1口煽る。
...早く帰りたい。
こんな事ならきりやんに連絡しとくんだった。
なんて静かに後悔しながら、時が過ぎるのをじっと待った。

「いや～ほんとに可愛いねぇ...彼女にしたいくらい。」
sm「っえ、ちょっ...！」
「まぁまぁ、いいじゃんか、少しくらいさぁ...。」
sm「...っ...あの、やめてくださっ...！」

先程から俺に言い寄ってくる男が俺の腕を掴んだ。
そしてそのままいやらしい手つきで俺の腰周りを撫でてくる。
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い。
背筋がゾッとするような感覚を覚えて、手を振りほどこうとすれば、更に強く握られた。

「まぁまぁ...。」
sm「っ...やめ、て...。」

抵抗しても、男は聞く耳を持たない。
段々と恐怖を覚えて、目の前が滲んでいくのを感じた。