34,北都の血筋 ページ37
【北都の本丸にて】
〜 北都 side 〜
「三日月〜!」
三日月「はっはっは、今日も元気だなAよ。」
北都「やあ、A。今日はどうしようか。」
「三日月と手合わせしたい。うちの三日月は全然手合わせしてくれないからさぁ。」
北都「それは、Aを大切に思っている証拠だよ。強くなるのはいい事だけど、これから先の出陣にも参加するつもりなの?」
「うん。だって、私はみんなを助けるために戻ってきたんだよ?みんなの力になりたいよ。」
北都「うーん、そうか。」
「それじゃあちょっと着替えてくるね!」
Aはいつもの着替え部屋へ向かった。
三日月「主よ、Aはそろそろ出陣から手を引いてもらったほうが良いのではないか?」
北都「それは、わかってるよ。でも、あの子もずいぶんと頑固というか、正義感が強い。俺がなんと言おうと聞かないと思うんだ。」
三日月「幼い頃の主に似ておるな。」
北都「そうか?まぁ、俺が見つけた刀だからな。」
三日月「あの時は肝が冷えたぞ。主。」
北都「あの時?…あぁ、あれか。」
元々ここの審神者だった俺の祖父がもうすぐ代替わりするということで、俺が見習いで本丸に住み始めた時期、時空の不具合で差行軍がここの本丸に襲撃しに来たことがあった。
俺はその頃から一番仲のよかった三日月に守られていたが、差行軍が隙をついて俺達に攻撃をしかけてきた。
もうすでに俺を守って傷だらけになっている三日月を見て、思わず俺は三日月を庇った。
襲ってきた差行軍は、攻撃してすぐ一期一振によって倒されたが、俺は肩に大きな傷をおおってしまった。
三日月「あの時は主の血筋が人の手入れが出来る者だったからよかったものの、普通なら命に関わるぞ。」
北都「まあまあ、こうして元気なんだからいいじゃないか。そうだ三日月、Aを本丸に送るときに、伝言を頼めるか?」
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時