33,主を思う気持ち ページ36
三条のふたりが主と認めてくれたことにより、また何人か表に出てきてくれるようになった。
その中の一人、古備前の鶯丸。
鶯「主さん、お茶にしませんか?鍛錬もやり過ぎは体に来ますよ。」
「そうかな、まだまだ私は強くなりたいんだけど。」
三「休むのも大事だぞ。なぁ、主。」
…うん、三日月の瞳が怖いくらい休めと訴えている。
これは休んだほうがいい。
「じゃあ、少しだけ。」
最近こうしてよくお茶に誘われる。
それも、鍛錬している時に限って。
私は今でも出陣に参加している。
手入れ済みの刀剣男士は増えてきたんだけど、それと同時に出陣依頼も徐々に増えていって、結局私もたまにだけど出陣するようになっている。
だから、強くなるために鍛錬をしていきたいんだけど、どうしたものか…。
鶯「ちょっと厠に行ってくるね。」
三「あぁ。…なぁ、主。また、新しい傷できてないか?」
「え?あー、傷というか、痣?昨日、木刀で足ぶつけちゃって。」
三「そろそろ出陣もしなくていいのではないか?十分動ける者も増えてきたんだ。」
「いやー、まだかな。ほら、依頼も増えてきたしさ。」
湯呑みに残ったお茶を一気に流し込む。
「あ、今日北都さんの所に行く日だから、少し留守にするね。なんかあったら山姥切に連絡お願い。」
三「あいわかった。」
・・・・・・・・・・・・
三「……俺は、いつか主がひどい傷を負うのではないかと、怖いのじゃよ。」
山「俺も同じ気持ちだ。」
三「おぉ、山姥切。居たのか。」
山「三日月も気づいていたのか、主が傷を隠しているのを。」
三「あぁ、今はまだちょっとした傷で済んでいるが、これから先何があるかわからないからな。」
山「主は俺達とは違う。治ったって、跡が残る。自分の体は大切にしてほしいものだ。」
三「あぁ、本当にな。」
どうにかして止める方法はないのか…。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時