元刀剣女士が審神者になる【刀剣乱舞】 (ページ11)

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8，来てくれたんだページ11

全員分の夕飯を作り終わった。

一応私が記憶している人数分で作ったけど、足りるよね。

「よし。みんなを呼ぶか。」

こういう時の為の、大広間の前にある大きな鈴なのだが、彼らはこの鈴がなると昔の記憶が蘇るかもしれない。

だから、とりあえず1部屋づつ呼びに行くことにした。

襖を開けると、思いがけない人が目の前に現れた。

「まん……、山姥切さん。来てくれたんですか。」

まんばちゃんは、目をそらしながら、言う。

山「……毒味だ。ここの奴らに、危険なものを食べさせるわけに行かないからな。」

毒味……。
まぁ、これで何も入れてないって分かってくれたら、みんな食べてくれるよね。

…ちょこっと傷ついたけど。

味見程度にお椀につぎ、まんばちゃんに渡した。

山「いただきます。」

まずは魚の煮付けをひとくち、口に入れた。

どうだろう、美味しいかな？

「……美味しい？」

山「……」

「山姥切さん？」

箸を止めて、黙り込むまんばちゃん。

え、もしかして口に合わなかった？

「ごめんね！もしかして魚苦手だった？残しても大丈夫だからっ…「…上手い。」

………へ？

山「あ、いや、………。呼びに行くぞ。」

そう言って、お椀を置き、スタスタと厨を出ていった。

「ちょ、ちょっとまって！」