9,閉ざされた襖 ページ12
まんばちゃんと一緒に各部屋をまわりながら、声をかけていく。
しかし、やっぱり思うように人は集まらない。
まんばちゃんが言うならと出てきてくれる人もいるけど、それでもごく一部で、襖を開けさせてくれない部屋もいくつか。
その中の一つ、三条部屋。
ここには、三日月と岩融がいる。
今剣も居たんだけど、前の主が重症出陣させたせいで、壊れてしまった。
三日月の目の前で。
今剣の事もあり、審神者への恨みは人一倍あるんだと思う。
ただ気になるのは、三日月は特に使い荒らされた刀の中一つだったような記憶があるんだよね。
だから、せめてその状態だけでも確認したかったんだけど……、難しいかもな、今日は。
山「次の部屋に行くか。」
「…うん。」
とりあえず夕飯は廊下にあとで置きに行こう。
いつか、会えるよね。きっと。
・・・・・・・・・・・・・・・
粟田口部屋についた。
ごこちゃんには夕飯の事言ってあるけど、他のみんなとはここで初めて顔を合わす。
「粟田口のみんな、はじめまして。新しく審神者となったAです。夕飯の準備ができたので、呼びに来ました。開けても良いですか?」
?「…あぁ。」
この声は、ばみちゃん?
でも、一期居たよね、ここの部屋。
あと、鳴狐も。
休んでるとか?
部屋変わったのかな。
少しだけ疑問を持ちながら、私は襖を開けた。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時