7,面影 ページ10
〜 乱藤四郎 side 〜
五「ありがとうございます。楽しみにしてます!」
五虎退はそう笑顔で言い、廊下を走っていった。
僕は、反対側の廊下から、こっそり審神者さんの様子を見ていた。
長くてきれいな黒髪に、真っ白い肌。
とってもきれいで、優しい雰囲気の女性。
薬研は弟達に、危ないから近づくなと言っていたけど、正直僕には悪い人には見えない。
前の主は、明らかに出会った瞬間から、悪い人だと思ったけど。
僕のそういう勘はいいほうで、ほとんど外したことはない。
だからか、人と仲良くなるのが得意だったり、危ない人には近づかないようにできる。
でも、僕が審神者さんを気にしているのは、これだけが理由というわけじゃない。
どこかで、会ったような気がするんだよね。
この審神者さん。
最初転送装置の所で見たときに、なんでか知ってる面影が思い浮かんだ。
でも、女性の知り合いなんていないはずなんだけどなぁ。
だって今までずっと、男の中だけで過ごしてきたんだから。
……いい匂い。
なんだか、懐かしい匂い。
早く夕飯、食べたいなぁ……。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時